ユーザ ガイド > アニメーション > アニメーション > ノンリニア アニメーション > クリップを操作する > 
ブレンドの作成と編集
 
 
 

2 つのアニメーション クリップが共通のアトリビュートを共有し、同じキャラクタ セットに含まれるときには、ブレンドを作成できます。ブレンドを利用すると、一方のクリップから他方のクリップにモーションが推移するときに、トランジションがスムースになります。

アニメーション クリップをブレンドするときは、それらのクリップのモーションが類似しているほど、より効果的なトランジションが作成されます。たとえば、歩行アニメーション クリップと走行アニメーション クリップの間にブレンドを作成すると、滑らかなトランジションが作成されます。一方、類似していないモーションをブレンドすると、滑らかなトランジションにならないことがあります。たとえば、走行アニメーション クリップと宙返りアニメーション クリップの間にブレンドを作成すると、ぎこちないトランジションが作成されます。

次の種類のブレンドを作成できます。

ブレンドを作成したら、そのブレンドカーブとウェイト カーブを編集できます。ブレンドのウェイト（Weight）アトリビュートを使って、各クリップがブレンドに影響力の量を制御します。たとえば、ブレンドのウェイトが 0.0 のときには、ブレンドの 1 番目のクリップだけがブレンドに影響し、ウェイトが 1.0 のときには、ブレンドの 2 番目のクリップだけがブレンドに影響します。

注:Trax タイムラインで同じ時刻に開始する重なり合ったクリップをブレンドすると、最初に影響力 100% になるクリップとして、ブレンドするときに最初に選択したクリップが使用されます。

アニメーション クリップをブレンドするには

  1. ブレンドするクリップを選択します。

    ブレンドするクリップには、1 つまたは複数の共通するアトリビュートが必要です。共有アトリビュートがなければブレンドはできません。

  2. 次のいずれかを実行します。

    クリップのブレンド オプション（Blend Clip Options）ウィンドウが表示されます。 ブレンド（Blend）を参照してください。

  3. クリップのブレンド オプション（Blend Clip Options）ウィンドウが開いたら、オプションを設定してブレンドの作成（Create Blend）をクリックします。

    ブレンドが作成されると、選択したクリップの間に、ブレンドを表す緑の矢印が表示されます。

重なり合ったクリップの場合、クリップ間のアニメーションの移り変わりがスムースに行われるよう、トラック ビュー領域でクリップの位置を調節します。

警告:ブレンド内の最初のクリップを、2 番めのクリップよりも後の位置に移動すると、予期しないブレンドが作成されます。ブレンド操作では、最初に再生されるクリップが 2 番めに再生されるクリップにブレンドされるのが前提になっているからです。

ブレンドの領域を選択するには

  1. ブレンドの緑の矢印を選択します。

ブレンドを削除するには

  1. 削除するブレンドを選択します。前述の手順を参照してください。
  2. キーを押します。

ブレンドの値を編集するには

  1. 編集するブレンド領域を選択します。
  2. Maya メイン メニューで ウィンドウ > アトリビュート エディタ（Window > Attribute Editor）を選択するか、 キーを押しながら a キーを押します。

    アトリビュート エディタ（Attribute Editor）が表示され、選択したブレンドのアトリビュートが表示されます。

  3. ブレンドのウェイト（Weight）アトリビュートを設定し、回転補間タイプを回転ブレンド（Rotation Blend）プルダウン リストから選択します。

    回転ブレンド（Rotation Blend）を参照してください。

ブレンドのウェイトを編集するには

  1. グラフ エディタ（Graph Editor）で、開きたいカーブが割り当てられているブレンドを選択します。
  2. 次のいずれかを実行します。

    グラフ エディタ（Graph Editor）が開き、選択したアニメーション ブレンドのウェイト カーブがグラフ ビューに表示されます。

    デフォルトでは、ブレンドのウェイト カーブは、範囲が 0 ～ 1 で、リニア カーブです。 ブレンド（Blend）を参照してください。

    クリップが重複している最初のフレームでは、上側のクリップが 100% のモーションを制御し、下側のクリップは 0% のモーションを制御しています。クリップが重複している最後のフレームでは、下側のクリップが 100% のモーションを制御し、上側のクリップが 0% のモーションを制御しています。

    再生時、ブレンド内の最初のクリップの制御が減少するにつれて、2 番目のクリップの制御が増加していきます。

  3. キーをブレンド ウェイト カーブに追加する前に、まず、グラフ エディタ（Graph Editor）のツール バー（編集 > スナップ（Edit > Snap））で時間（Time）スナップと値（Value）スナップをオフにする必要があります。

    これらの機能がオンの場合には、ブレンド ウェイト カーブ上のキーで浮動小数点値が許可されなくなります。

  4. 次のいずれかの方法を実行して、カーブのシェイプを調整し、各クリップがブレンドを制御する割合を変更します。

    ウェイト カーブのキーまたは接線を選択し、Maya ツール ボックスから移動ツール（Move Tool）を選択し、キーまたはキーの接線をでドラッグして、カーブのシェイプを変更します。たとえば、デフォルトのブレンド ウェイト カーブのシェイプを次のように変更できます。

    このカーブでは、ブレンドの最初のクリップは、ブレンドが開始したときには 100% 制御していますが、中央で 0% の制御に減少し、ブレンドの最後に 100% の制御まで増加します。下側のクリップの制御は、これに対応して、0% から 100% に増加してから、最後に 0% に減少します。

    グラフ エディタ（Graph Editor）のツール バーからキーの挿入ツール（Insert Keys Tool）またはキーの追加ツール（Add Keys Tool）を選択し、でカーブをクリックして、カーブにキーを追加します。これらの新しいキーを使用して、ウェイト カーブのシェイプを変更できます。

このトピックについてのコメントをお送りください