スムース スキン オブジェクトのウェイトを変更(編集、またはペイント)している間、あるオブジェクトのウェイトを変更すると、他のオブジェクトのウェイトがその影響を受けます。これは、Maya では、特定のインフルエンス オブジェクトによる影響を受ける全スキン オブジェクトのウェイトは、互いに関連しているとみなされるからです。このため、Maya では、すべてのウェイトを合計すると 1 になるように要求されます。あるウェイトを変更すると、ウェイトの合計が 1 になるように、自動的に他のウェイトが変更されます。この結果、ウェイトの相対的なインフルエンスが Maya から見てわかります。
複数の数を合計すると 1 になるようにスケールするプロセスは「正規化」と呼ばれています。常にウェイト値を正規化することによって、Maya はウェイト値の相対的なインフルエンスを監視しています。
スムース スキン オブジェクトのウェイトを変更(編集、またはペイント)するときに、ある特定のオブジェクトのウェイトは変更できないように指定する必要がある場合があります。特定のオブジェクトのウェイト設定が完了したら、このウェイトがどのような正規化による変更をも受けないようにすることが可能です。Maya では特定のスムース スキン オブジェクトのウェイトを保持し、他のスムース スキン オブジェクトを編集しても、この値は変更されないようにすることができます。
ただし、同時に多数のオブジェクトのウェイトを保持してしまうと、残りのウェイトに対する正規化が適切に行われず、エラー メッセージが表示されることがあります。一般的に、同時に多数のオブジェクトのウェイトを保持することは避けます。通常、ウェイトを保持できるオブジェクトは 1 つか 2 つだけです。ただし、ウェイトを保持できるオブジェクトの数を制限したくない場合は、Maya のインタフェースから直接、ウェイトの正規化が行われないようにします( スムース スキン ウェイト値の正規化を制御するを参照)。