MAYA_APP_DIR はオペレーティング システムからのみ設定できます。Maya.env は使用できません。この変数を設定しない場合、デフォルトの値は ~username/maya(Linux)、 または <ドライブ名>:\Documents and Settings\<ユーザ名>\My Documents\maya (Windows)になります。
Mac OS X では、オペレーティング システムから環境変数は設定できません。
この変数は、Maya 3.0 以降、使用されていません。代わりにこの変数 XBMLANGPATHを使用してください。
Maya モジュール ファイルへの検索パスを定義します。モジュール ファイルには、モジュールとして配布されているプラグインのインストール場所が記述されています。Maya ではこのインストール場所のサブディレクトリを、パス変数である MAYA_PLUG_IN_PATH、MAYA_PRESET_PATH、MAYA_SCRIPT_PATH、PYTHONPATH、および XBMLANGPATH に付加します。詳細については、これ以降にあるこれらの変数の個別の説明および「 Maya プラグインの配布」を参照してください。
次の表は、デフォルト パスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。
Maya のインストール ディレクトリへのパス。この変数を設定しない場合、デフォルトで/usr/autodesk/maya<バージョン番号>(Linux)またはC:\Program Files\Autodesk \Maya<バージョン番号>(Windows)が使用されます。
Mac OS X では、Maya は/アプリケーション/Maya 2010/Maya.app としてインストールされます。Mac OS X アーキテクチャでは Maya アプリケーション パッケージのコンテンツにアクセスすることが難しくなっているため、Mac OS X では MAYA_LOCATION を使用しないことを強く推奨します。代わりに、次のロケーションを使用してください。
プラグインの検索パス。プラグインが相対パス名で指定されている場合、このパス内のディレクトリから指定されたプラグイン名が検索されます。また、プラグイン マネージャ(Plug-in Manager)にリストされるディレクトリは、このパスにより定義されます。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの plug-ins サブディレクトリが、MAYA_PLUG_IN_PATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明および「 複数ファイル モジュールの配布」を参照してください。
Maya プリセットのロケーションを定義します。パスのエントリはそれぞれ、attrPresets ディレクトリの上にあるディレクトリを示します。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの「presets」サブディレクトリが、MAYA_PRESET_PATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明および「 複数ファイル モジュールの配布」を参照してください。
シェルフにアクセスするために Maya が検索するディレクトリに指定します。異なる製作グループがアクセスできるロケーションにシェルフを保存します。その後、各作成グループが、それぞれのワークステーションの MAYA_SHELF_PATH 変数を設定します。
MAYA_SHELF_PATH を使用して複数のディレクトリを指定する場合は、ディレクトリの間をコロンで区切って入力します。たとえば、Production/shelf:Shot/shelf:MyDir/shelf では、3 種類のシェルフ ディレクトリが指定されています。起動時、Maya はシェルフをインスタンス化するために、指定された順序で各ディレクトリを検索します。MAYA_SHELF_PATH で指定されたディレクトリを検索した後、Maya は続けてデフォルト シェルフ ディレクトリからシェルフを追加します。あるシェルフの存在が確認されたら、その後検索したディレクトリに同じ名前のシェルフがあっても、これは無視されます。
新たに作成されたシェルフは、必ずデフォルトのシェルフ ディレクトリに保存されます。これを共有するには、このシェルフを MAYA_SHELF_PATH に指定されているディレクトリの 1 つに移動します。
シェルフ ディレクトリへのアクセスを制限するには、このディレクトリへの書き込みを禁止します。ユーザが(すべてのシェルフを終了、または保存するときに)制限つきのシェルフ ディレクトリにアクセスしようとすると、警告が表示されます。
MEL スクリプトの検索パスを、コロンで区切って指定します。未解決の MEL プロシージャが呼び出された場合、このプロシージャを実装するスクリプトが、このパスから検索されます。また、フル パスを指定せずに MEL ファイルをソースした場合もこのパスが検索されます。次の表は、デフォルト パスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの script サブディレクトリが、MAYA_SCRIPT_PATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明および「 複数ファイル モジュールの配布」を参照してください。
Python モジュール ファイルをプログラムにインポートする場合のロケーション。モジュール ディレクトリのディレクトリ名のリストに、この変数を設定します。リストは、UNIX の場合はコロンで、Windows の場合はセミコロンで区切ります。
この変数の使用は、必須ではありません。Python は常にプログラムの最上位ファイルのホーム ディレクトリを検索するため、任意のモジュールが別のディレクトリにあるモジュールをインポートする場合のみに、この環境変数を設定する必要があります。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの「script」サブディレクトリが、PYTHONPATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明および「 複数ファイル モジュールの配布」を参照してください。
この変数には、シェルフ(Shelf)ボタンで使用されるアイコンなどのアイコン ファイルのロケーションを指定します。Linux では、構文は他のパスと多少異なります。例:
XBMLANGPATH = "./icons/%B:$HOME/dev/icons/%B"
この例では、%B はプレースホルダで、Maya により、ビットマップ ファイル名と置き換えられます。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリ(Linux 上で icons/%B)の「icons」サブディレクトリが、XBMLANGPATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明および「 複数ファイル モジュールの配布」を参照してください。
次の表は、デフォルト パスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。