ライトの強度が 1.0 を超えるシーンで、レンダーしたファーが、このファーのために定義された拡散および反射ハイライト カラーよりも明るくなることはありません。ライトが強くなるに従って、レンダーしたファーが徐々に明るくなると予想できます。これは論理的なだけでなく、ライトとマテリアルの割り付けが同じ場合に、Maya ソフトウェア レンダラを含むその他のレンダラが行う動作とも一致しています。この問題を解決するため、Maya 6.0 以降のバージョンでは、レンダーされるファーのシェード計算が変更されています。このため、Maya 6.0 以降のバージョンでレンダーされるファーは、以前のバージョンでレンダーしたファーとは外観が大きく異なります。互換性を維持する場合は、環境変数MAYA_FUR_LIGHT_CLAMPING を定義します。このオプションを有効にするには、値を 1 に 設定します。無効にするには、値を 0(ゼロ)に設定するか、定義しないままにしておきます。
Maya 6.0 から、FurFeedback の Transform ノードがトランスフォーム座標を適用しているシーンで、インタラクティブなファーやレンダーしたファーにより、これらのトランスフォームが無視されることはなくなりました。これは論理的なだけではなく、Maya におけるその他の Transform ノードの動作と一致しています。この問題を解決するために、ファーの表示やレンダリングで使用されるトランスフォームの計算が変更されました。このため、FurFeedback ノードでトランスフォームが行われた場合、Maya 6.0 以降のバージョンで表示またはレンダーされるファーは、以前のバージョンで同等の処理をした結果とは外観が大きく異なります。
基本的には、この環境変数を設定した場合、mental ray の Fur と Maya Fur では動作が異なります。
MayaFur の表示やレンダリングで互換性を維持する必要がある場合は、環境変数 MAYA_FUR_OLD_BEHAVIOR を定義してください。このオプションを有効にするには、値を 1 に設定します。無効にするには、値を 0(ゼロ)に設定するか、定義しないままにしておきます。