キャラクタの手と足に対してフロア コンタクトを作成する
 
 
 

キャラクタの手と足にフロア コンタクトを作成し、シーンで定義したフロア サーフェスに対して、通り過ぎるのではなく衝突させる動きを生成することができます。フロア コンタクトを使用すると、キャラクタの手と足を床に対して反応させ、手首、足首、つま先および指を止めたり曲げたりすることができます。デフォルトでは、シーンのグリッドがフロア サーフェスになりますが、フロア コンタクト プレーンを使用してキャラクタの手または足に対して新たに床の高さを定義することもできます。

注:手または足のフロア コンタクトを使用する場合には、床に接触したときに手の指と足の指のベースの部分で曲げられるように、キャラクタの手と足に FingerBase と ToeBase ジョイントが必要となります。詳細については、 補助ジョイント 左手と右手 左足と右足を参照してください。

フロア コンタクトを作成および調整するには

  1. シーン ビューで、HipsEff エフェクタを選択します。

  2. 次のいずれかを実行します。

    FBIK システムに対するすべてのフロア コンタクト アトリビュートが表示されます。これらのアトリビュートを使用して、キャラクタのすべてのフロア コンタクト設定を調整することができます。

    手のコンタクト(Hands Contact)または足のコンタクト(Feet Contact)フィールドをオンにするか 1 を入力し、 を押すと、適切なフロア コンタクトがオンに設定されます。

    フロア コンタクトする脚アトリビュート(Feet to Floor Contact Attributes)またはフロア コンタクトする手アトリビュート(Hand to Floor Contact Attributes)セクションで、手のコンタクト(Hands Contact)または足のコンタクト(Feet Contact)アトリビュートをオンにします。

    たとえば、キャラクタの足に対してフロア コンタクトを作成している場合は、足のコンタクト(Feet Contact)アトリビュートをオンにします。

    キャラクタの手または足に対して、手または足のフロア コンタクト マーカのセットが表示されます。デフォルトでは、各フロア コンタクト マーカ セットには二足歩行のキャラクタに対しては 12 マーカ(手足それぞれ 6 マーカずつ)、四足歩行のキャラクタに対しては 8 マーカ(各手足または蹄に対して 4 マーカ)が含まれています。

    注:FBIK エフェクタを作成したときにキャラクタが正しい位置にあれば、フロア コンタクト マーカはシーン内で正しい方向に向いているはずです。詳細については、 フル ボディ IK 用のキャラクタを準備するを参照してください。
  3. マーカ サイズ(Marker Size)アトリビュートを使用して、個々のフロア コンタクト マーカのサイズを調整します。
  4. 手および足のフロア コンタクト アトリビュートを使用して、フロア コンタクト マーカの位置を調整してキャラクタの手または足にぴったり合うようにします。詳細については、『キャラクタ セットアップ』マニュアルの HIK フロア コンタクト マーカ(HIK フロア コンタクト マーカ)を参照してください。
  5. (オプション)キャラクタの手または足に対してフロア コンタクト プレーンを作成します。

    フロア コンタクト プレーンを作成する足首または手首のエフェクタを選択し、次に スケルトン > フル ボディ IK > フロア コンタクト プレーンの追加(Skeleton > Full Body IK > Add Floor Contact Plane)を選択します。

    選択したエフェクタに対してフロア コンタクト プレーンが表示されます。このプレーンはシーンの位置を決定するもので、フロア コンタクト マーカを設定した手または足はこれを通過することはできません。デフォルトでは、フロアの高さは Y 軸 = 0 で、シーンのグリッドは手と足のコンタクト プレーンです。

    フロア コンタクト プレーンを使用すると階段や岩の多いサーフェスなどの平坦ではない領域を歩くキャラクタのアニメーションを簡単に行うことができるので、とても便利です。サーフェスを回転させることもでき、キャラクタはふさわしい反応をします。

    注:hikFloorContactMarker ノードでフロア コンタクト プレーンに関係するアトリビュートを調整すると、フロア コンタクト プレーンを作成しなくてもフロアの高さを変更することができます。詳細については、 HIK フロア コンタクト マーカ(HIK フロア コンタクト マーカ)を参照してください。
  6. フロア コンタクト プレーンを作成したら、それを好みのフロアの高さに設定します。また、プレーンの回転を調整して、モデルを立たせたいフロアの傾斜や下降を表現することもできます。