スムース スキンの動作が望ましくない場合には、バインドを解除し、スケルトンまたは変形可能オブジェクトを編集し、新規にバインド オプションを設定して再びバインドすることができます。スキニングの作業は、バインドを確認し、デタッチし、スケルトンを編集して再びバインドするという反復作業になります。スキンのデタッチの詳細については、 スムース スキンをデタッチするを参照してください。
しかし、バインド解除および再バインドの作業をすることなく、スムース バインド(Smooth Bind)オプション(たとえば、最大インフルエンス数(Max Influences)およびドロップオフ率(Dropoff Rate))のみを編集することもできます。詳細については、 最大インフルエンス数を編集すると ジョイントのスムース スキンのアトリビュートを編集するを参照してください。
スムース スキニングのデフォメーション エフェクトを変更するために、コンポーネント エディタ(Component Editor)またはスキン ウェイト ペイント ツール(Paint Skin Weights Tool)を使用してスキン ポイントのウェイト値を編集することができます。バインドを確認する際に、スキン ウェイト ペイント ツールを使用してジョイントのインフルエンスを確認し、ペイントすることによってインフルエンスの度合いを変更することができます。このツールによって、デフォメーション エフェクトを直感的に変更することが可能です。詳細については、 スムース スキン ポイントのウェイト値をペイントするを参照してください。
ジョイントのスムース スキンのアトリビュートを編集してドロップオフ(Dropoff)アトリビュートを変更するときは、影響されるスキン ポイントのウェイト値を Maya で再計算する必要があります。再計算を行うと、スキン ポイントのウェイト値に行った他のいずれかの変更も再変更される可能性があります。このため、常にドロップオフ アトリビュートを最初に編集し、その後でスキン ポイントのウェイト値の編集およびペイントを行うようにしてください。
スムース スキニングのデフォメーション エフェクトをスムース スキン インフルエンス オブジェクトによって操作することも可能です。スムース スキン インフルエンス オブジェクトはいかなる NURBS サーフェス、NURBS カーブまたはポリゴン サーフェス(メッシュ)でも構いません。詳細については、 スムース スキン インフルエンス オブジェクトを使用するを参照してください。
バインド ポーズとは、スキンをバインドするときにスケルトンに設定したポーズです。スキニングした後でキャラクタのスケルトンにポーズを設定すると、スケルトンのアクションによってスキンが変形します。スキンを変形させない唯一のポーズがバインド ポーズです。
新規にオブジェクトをバインドする場合は、必ずバインド ポーズに戻ってください。
選択されたジョイントのみにスムース スキンをバインドした場合でも、バインド ポーズに移動(Go to Bind Pose)を実行するとスケルトンのすべてのジョイントがバインド ポーズに戻されます。また、スケルトンがグループ ノードにペアレント化されている場合であってもバインド ポーズに戻ります。グループ ノードによってバインド ポーズへの移動が妨げられることはありません。
スケルトンのいずれかのジョイントのアトリビュートがロックされている場合は、直接バインド ポーズに戻すことはできません。一般に、ジョイントのアトリビュートはコンストレイン、エクスプレッション、IK スプライン ハンドル、またはキーが設定されたいずれかの IK ハンドルによってロックされます。これらの機能は、独占的にそれらを使用するためにロックして、特定のジョイントのアトリビュート値を駆動させることができます。これらの機能が特定のアトリビュートをロックすることは、エフェクトを確実に実行するために望ましいことです。しかし、バインド ポーズに戻るためには、最初にアトリビュートをロックしているノードを無効にしなければなりません。 修正 > ノードの評価(Modify > Evaluate Nodes) > すべて無視(Ignore All)を選択すると、すべてのノードを同時に無効にすることができます。次に、 スキン > バインド ポーズに移動(Skin > Go To Bind Pose)を選択してバインド ポーズに戻します。再びすべてのノードを使用可能にするには、 修正 > ノードの評価(Modify > Evaluate Nodes) > すべて評価(Evaluate All)を選択します。
バインド ポーズを変更するには、スムース スキンのバインドをデタッチし、スケルトンと変形可能オブジェクトを必要に応じて調整し、その後に再びスキンをバインドします。コマンド ラインからバインド ポーズをリセットすることもできます。詳細については、 コマンド ラインからバインド ポーズをリセットするを参照してください。