ヘアのキャッシュの使用
 
 
 

タイム スライダを使用してヘアをシミュレートします( ヘアのシミュレーションの再生を参照)。キャッシュ ファイルを作成して、シミュレーション中にヘア カーブの位置をすべて保存することができます。キャッシュ ファイルを利用すると、レンダーせずにヘアのシミュレーションをすばやくプレビューすることができます。この機能には多くの利点があります。たとえば、タイム スライダを前後にスクラブしてキャッシュを再利用すると、レンダー時に問題を解決する必要がなくなります。

キャッシュの主な目的は、バッチ レンダーによって分散レンダーを実行し、シミュレーションを正確に一致させることです。

詳細については、 分散レンダーでレンダリングを行うを参照してください。

具体的には、次のようなことが可能です。

ヘアのキャッシュの作成

ヘアのキャッシュを作成するには

  1. ヘア システムを選択します。
  2. 次のいずれかを実行します。

次のオプションがあります。

キャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)

キャッシュのタイム レンジを選択します。レンダー設定(Render Settings)またはタイム スライダで指定されたタイム レンジを使用するか、開始/終了(Start/End)オプションで新しいタイム レンジを設定します。

サンプリング(Sampling)

サンプリングでオーバー(Over)またはアンダー(Under)を指定してから、サンプリングのレート(Rate)の値を設定します。レートのデフォルト値は 1 です。

ヘアのキャッシュの追加

キャッシュにアペンド(Append to Cache)を使用して、指定したフレームを既存のキャッシュに追加することができます。指定したフレーム レンジがキャッシュ内にある最後のフレームよりも前になる場合、重複しているフレームは上書きされます。元々キャッシュしていた以上のフレームをレンダーする場合、ヘアのキャッシュにデータを追加した方がよい場合があります。

ヘアの動作を手動で微調整する場合は、「キャッシュにアペンド/キャッシュの切り捨て」ワークフローを使用できます。たとえば、しばらくシミュレーションをキャッシュしてヘアの動作が気に入らないフレームまたはその前で切り捨て、一部のアトリビュートを変更して変更する動作の部分に来るまでキャッシュを続けます。詳細については、 ヘアのキャッシュを切り捨てるにはを参照してください。

ヘアのキャッシュに追加するには

  1. ヘア システムを選択します。
  2. ヘア > キャッシュにアペンド(Hair > Append to Cache) を選択します。ヘア キャッシュにアペンド オプション(Append to Hair Cache Options)ウィンドウが表示されます。

次のオプションがあります。

アペンド タイム レンジ(Append Time Range)

キャッシュに追加するタイム レンジを選択します。単一のフレームを適用するカレント タイム(Current Time)カレント タイムからタイム スライダの終端(Current Time to Time Slider End)を使用するか、開始/終了(Start/End)オプションで新しいタイム レンジを設定します。

サンプリング(Sampling)

サンプリングでオーバー(Over)またはアンダー(Under)を指定してから、サンプリングのレート(Rate)の値を設定します。レートのデフォルト値は 1 です。

  1. 追加オプションを設定し、アペンド(Append)ボタンをクリックします。

    設定したオプションに応じて、ヘア システムの既存のキャッシュ ファイルに新しいキャッシュ情報が追加されます。

ヘアのキャッシュの切り捨て

キャッシュを切り捨てる理由は、以下のどれかです。

ヘアのキャッシュを切り捨てるには

  1. 切り捨てるキャッシュのヘア システムを選択します。
  2. タイム スライダで、キャッシュを切り捨てるフレームに移動します。
  3. ヘア > キャッシュの切り捨て(Hair > Truncate Cache)を選択します。カレント フレーム以降のキャッシュが削除されます。

ヘアのキャッシュの削除

キャッシュを削除する理由は、以下のどれかです。

ヘアのキャッシュを削除するには

  1. ヘア > キャッシュの削除(Hair > Delete Cache)を選択します。既存のヘアのキャッシュが削除されます。