ヘアのシェーディングの設定方法は、選択したヘアの出力タイプ( ヘア出力を参照)と使用するレンダラによって異なります。カーブに出力する場合はヘア システムと毛根ノードでヘアのカラー アトリビュートを使用できますが、ペイント エフェクト(Paint Effects)に出力して、Maya ソフトウェア(Maya Software)レンダラでレンダーする場合は、hairSystemShape のマルチストリーク(Multi Streak)アトリビュートも使用できます。ペイント エフェクト ストロークをポリゴンに変換する場合は、変換時に作成されたデフォルトのチューブ シェーダを使用してシェーディングすることもできます。
ヘア システムのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)には、ヘア カラー(Hair Color)、ヘア カラー スケール(Hair Color Scale)、半透明(Translucence)、スペキュラ カラー(Specular Color)、スペキュラ パワー(Specular Power)、シャドウの投影(Cast Shadows)、カラーのランダム化(Color Randomization)などのアトリビュートを持つヘアのためのシェーディング(Shading)セクションがあります。これらのアトリビュートを設定することで、ヘア システム全体のシェーディングの外観やレンダリングを制御することができます。
ヘアの出力にペイント エフェクト(Paint Effects)が含まれる場合は、マルチ ストリーク数(Multi Streaks)を使用して、更に高度なシェーディングを行うことができます。これらのシェーディング アトリビュートは、シーンをレンダーする場合のみ表示されます。
各毛根には、ヘア システムのアトリビュートをオーバーライドしたり、ブレンドしたりできるシェーディング アトリビュートがあります。毛根のアトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、毛根単位オーバーライド(Per Follicle Overrides)セクションに移動し、毛根のシェーディング アトリビュートがあるレンダー オーバーライド(Render Overrides)セクション(カラーブレンド(Color Blend)とカラー(Color))に移動します。デフォルトのカラー ブレンド(Color Blend)の値は 0 で、ヘア システムのカラー値だけが反映されます。カラー ブレンドの値を 0 より大きく設定すると、毛根のカラーがヘア システムのカラーとパーセンテージ単位でブレンドされます。たとえば値を 0.1 に設定すると、毛根のカラーはヘア システムのカラーと 10% ブレンドされます。
ペイント エフェクトのヘア システムをポリゴンに変換すると、デフォルトのペイント エフェクト チューブ シェーダが作成されます。ヘア システムで設定した前のカラー アトリビュートはチューブ シェーダに変換されますが、これらのアトリビュートのコンストラクション ヒストリはありません。ペイント エフェクトをポリゴンに変換した後シェーディングを変更する場合は、必ずチューブ シェーダを使用します。チューブ シェーダのアトリビュートについての説明は、 hairTubeShaderを参照してください。