ライブについて
 
 
 

実写したフェンスを Maya でモデリングしたフェンスと置き換えると想定します。実写映像では、カメラがフェンスを見回しています。ライブを使用すると、モデリングしたフェンスを実写映像のカメラと同じように見回す Maya カメラをアニメートすることができます。Maya で作成したフェンスをこのカメラからレンダーすると、カメラのパース ビューは実写したフェンスと同じになります。したがって、フェンスとカメラを正確に合成することができます。

ライブでは、実写映像のオブジェクトの動きを一致させることもできます。実写映像上で動いている人の帽子を Maya で作成した帽子で置き換えるとします。ライブを使用すると、実写した帽子の特定のポイントの動きに追従する 3D ロケータを作成できます。そして、Maya で作成した帽子をロケータの移動ポイントにアタッチすると、レンダーした Maya の帽子が実写した人の動きに追従するようになります。オブジェクトの動きを一致させる手順は、カメラを一致させる手順とほぼ同じです。

ライブを使用するには、次の主な作業を順番に実行します。

設定

最初に、実写映像のデジタル イメージを読み込みます。このレッスンでは、フィルム素材からスキャンしたイメージを使用します。

イメージは、イメージ プレーン上に表示されます。このプレーンは Maya カメラの一部であり、イメージをバックグラウンドの一部として表示します。

トラック(Track)

このタスクでは、花の中心やフェンス上の印など、イメージ内のさまざまなポイントにマークを付け、フレーム間でポイントの位置がどのように変化するかを Maya にトラックさせます。

Solve(ソルバ)

このタスクでは、トラック ポイントの動きに基づいて、アニメートされたカメラを計算するソルバ プログラムを実行します。

Fine Tune(微調整)

これは、フレームごとにカメラの位置を調整することができるオプションのタスクです (このタスクを使用することはほとんどないので、このレッスンでは説明しません)。