このレッスンでは、Maya のライトとカメラに関する基本的なテクニックをいくつか説明しました。また、以下の方法について学習しました。
このレッスンで作成したディレクショナル ライトとスポット ライトに加えて、ほとんどどんなタイプの自然または人工のライトでも作成できるように、Maya ではいくつかのその他のタイプのライトを提供しています。目的の外観を得るためには、2 つで十分なこともあれば、10 使うこともあります。一般的に、作成するライトが多いほど、レンダリング時間は長くなります。
このレッスンで作成したライト フォグ エフェクトの他に、同様なワークフローでグロー、ハロ、あるいはレンズ フレアのライト エフェクトも作成できます。これらのエフェクトを見るには、ライトがカメラ ビューの方を向いている必要があります。
状況によっては、ライトがその光の通り道にあるサーフェスに当たらないようにしたいこともあります。たとえば、夜の戸外という設定で壁に寄りかかっている人物のシーンがあるとします。壁を暗くおぼろげなスポット ライトでライティングし、人物の顔は少し明るいソフトなスポット ライトがあたるようにしたいとします。顔と壁は互いに近くにあるため、このままではすべてのスポット ライトが両方のオブジェクトにあたってしまいます。Maya のライトのリンク機能を使えば、ライティングを分離することができます。
Maya のソフトウェア レンダラには、デプス マップ シャドウとレイ トレース シャドウという 2 つのタイプのシャドウがあります。このレッスンではデプス マップ シャドウを作成しました。これはレイ トレース シャドウほどリアルではありませんが、レンダー速度がずっと速くなります。
レイ トレース シャドウは主に、影にいる聴衆に焦点を合わせるような背景が静止している状態でのクローズ アップに使われます。またレイ トレース シャドウは、透明なオブジェクトに対して、より正確にシャドウを加えたいときにも便利です。レンダリング時間を短くするために、レイ トレース シャドウは必要なときだけに使用してください。
写真についてこれまでに経験があれば、カメラが選択されているときにアトリビュート エディタに表示されるさまざまなカメラ アトリビュートの名前でその機能がおわかりでしょう。アトリビュートの値は、要件に合わせて変更することができます。
一部のカメラ アトリビュート(たとえばフィルムのアスペクト比(Film Aspect Ratio))の値では、レンダーしたイメージがレゾリューション ゲート(Resolution Gate)で区切られた領域に一致しないことがあるかもしれません。このような場合には、フィルム ゲート(Film Gate)を表示して(ビュー > カメラ設定 > フィルム ゲート(View > Camera Settings > Film Gate))、レンダーされる領域を見ることができます。
パスに沿ってカメラをアニメートし、たとえば山岳地帯を飛んでいるような映像を作成することができます。このようなアニメーションを作成する場合は、アニメーション(Animation)メニュー セットの アニメート > モーション パス > モーション パスにアタッチ(Animate > Motion Paths > Attach to Motion Path)を使用します。モーション パスで動いているカメラで静止または動いているオブジェクトに焦点を合わせたい場合、 作成 > カメラ > カメラおよびエイム(Create > Cameras > Camera and Aim)を使用する必要があります。カメラをジェット コースターのようにループするパス上に移動させたい場合は 作成 > カメラ > カメラ、エイム、アップ(Create > Cameras > Camera, Aim, and Up)を使用する必要があります。
シーンをバッチ レンダーする前に、レンダリングに使用したいカメラを選択する必要があります。 ウィンドウ > レンダリング エディタ > レンダー設定(Window > Rendering Editors > Render Settings)を選択してレンダー設定(Render Settings)ウィンドウを表示します。ファイル出力(File Output)セクションで、カメラ(Camera)オプションからカメラを選択します。