ファーに動きを追加する
 
 
 

シーンをアニメートする場合に、動きやダイナミック フォースにファーを反応させることによって、ファーをより自然に見せることができます。たとえば、動物がファーを揺らすとき、非常に短い場合でなければ、通常、ファーは一箇所に留まらず、体の動きにつれて動きます。同様に、長いファーは、風のある日には揺れます。

ファーをスタイル調整し、リアルで物理計算に基づいたファー シミュレーションを作成するには、ファー ディスクリプションにアタッチされたヘア カーブを使用します。これらのカーブの長さやシェイプは自由に設定することができます。カーブは、スタティック カーブ(スタイル調整の場合)またはダイナミック カーブです。ファーをダイナミック フォースに反応させたい場合は、ダイナミック ヘア カーブを使用します。たとえば、犬に生えたファーに設定を行い、犬が震えるとファーもそれに応じて震えるようにすることができます。

ファーの外観を変更するには、ファー ディスクリプション(Fur Description)アトリビュートを使用し、ファーのダイナミックな動作を編集するには、アタッチされた hairSystem ノードのアトリビュートを使用します。

注:バージョン 7.0 より前の Maya は、ファーの動きをシミュレートするのにファー アトラクタを使用していました(これ対して、ファー カーブ アトラクタは、引き続き、ファーの動きを設定するのに使用されています)。Maya の古いバージョンからインポートされたファー アトラクタは正しく動作し、プロパティは FurAttractors ノードで変更することができます。旧式のファー アトラクタは、MEL コマンドとして使用することもできます。

ファーに動きを追加する基本的なワークフロー

  1. サーフェスにファー ディスクリプションをアタッチします。詳細については、 ファーを作成するを参照してください。
  2. スタティック カーブまたはダイナミックなカーブを使用してファーで使うヘア システムを作成します。詳細については、 ファーで使用するヘア システムを作成するを参照してください。
  3. ヘア システムをファー ディスクリプションにアタッチします。 既存のヘア システムをファー ディスクリプションにアタッチするにはを参照してください。

    furCurveAttractor セットが作成されます。

  4. アトラクタ セットのアトリビュートを変更します。詳細については、 FurCurveAttractors ノードを参照してください。
  5. 以下のいずれかを実行して、ファー カーブ アトラクタの動きをアニメートします。
  6. アニメーションを形成するフレームをレンダーします。詳細については、 ファーを使用したアニメーションをレンダーするを参照してください。
    注:ファーがシミュレーション時に動かない場合、グローバル スケール(Global Scale)しきい値の長さ(Threshold Length)の値(FurCurveAttractors ノード)の積が長さ(Length)の値(FurDescription ノード)を超えていないか確認します。この場合、ファーはカーブ アトラクタによるインフルエンスを受けません。例:

    しきい値の長さ(Threshold Length) (0.33) * グローバル スケール(Global Scale) (10) = 3.33

    ファーがカーブ アトラクタのインフルエンスを受けないように、ファー ディスクリプションの長さは 1.5 < 3.3 にします。