アニメーションを微調整する
 
 
 

これで、独力でアニメーションを調整できるようになりました。たとえば、最初にバウンドするときだけ、ボールの水平方向への動きを速くすることができます。また、ボールの一番高い位置をさらに引き上げて、ボールがフェンスの上で滞空しているようには見えないようにすることもできます。

どのような編集を行う場合でも、片方のカーブだけではなく、移動 X(Translate X)移動 Y(Translate Y)の両方を編集する必要があるはずです。調整を行うたびに、アニメーションを再生してください。

次の 2 つのフィギュアは、修正後のカーブの例を示しています。2 番目のフィギュアでカーブ ポイントが選択されている点を除き、2 つのグラフはまったく同じです。2 番目のグラフには、接線ハンドルの位置が表示されています。

上図にあるカーブと同じシェイプのカーブに調整するには、次の手順を実行します。

上記のイメージに合わせてアニメーション カーブを調整するには

  1. 移動 X カーブ上で、端の 2 つのキー ポイント間にある 3 つのキー ポイントを削除します。キーを削除するには、キー ポイントを選択して Delete キーを押します。上図のカーブでは、これらのポイントはすでに削除されています。ポイントを削除するには、セレクション ボックスをドラッグして削除するポイントを囲み、Delete キーを押します。

    カーブ上のキー ポイントが少なくなると、カーブのシェイプを編集するときに、長い距離にわたってカーブの平滑性を維持しやすくなります。ほかは完璧でも、アニメーション カーブに小さなでこぼこがあると台無しになるため、使用しないキー ポイントは削除しておきます。

  2. 移動 X カーブで、左端にあるキー ポイントを選択し、このキー ポイントの右側にある接線ハンドルを少し下に移動します (ハンドルやポイントを移動するときは、中マウス ボタンを使用します)。右端のキー ポイントを選択し、その左側の接線ハンドルを少し上に移動します。

    アニメーションの先頭部分で、移動 X カーブの傾斜が少し上がり、終端に向かって次第に下っていくのに注意してください。これにより、ボールはアニメーションの最初でやや加速され、最初にバウンドしたあと減速するようになります。

  3. 移動 Y カーブで、フレーム 22 のキー ポイントを削除します。上図のカーブでは、これらのポイントはすでに削除されています。このカーブのシェイプでは、このポイントは必要ありません。
  4. 移動 Y カーブで左端のキー ポイントを選択し、このキー ポイントの右側の接線ハンドルを少し上に移動します。
  5. 移動 Y カーブ上のバウンドが起こるキー ポイントで、左側の接線ハンドルを少し上に移動します。この結果、キー ポイントの左側にあるカーブの高い部分がさらに高くなり、ボールがより高い位置でフェンスを越えるようになります。
  6. 移動 Y カーブのシェイプを変更したいが、既存のキー ポイントでは適切に制御ができないという場合は、必要な場所にキー ポイントを追加することができます (前の図にはキー ポイントは追加されていません)。キーを追加するには、キーの追加ツール(Add Keys Tool)アイコンをクリックしてからカーブを選択し、追加する位置を中マウス ボタンでクリックします。追加位置は、カーブ上でもカーブ以外のところでもかまいません。