余分なキーフレームやスタティック チャンネルを削除する
キーを設定したときに、思いもよらないキーが作成されてしまうことはよくあります。たとえば、ボールでキーの設定（Set Key）操作を行うと、Maya により、目的の移動 X（Translate X）アトリビュートと移動 Y（Translate Y）アトリビュートだけではなく、回転 Z（Rotate Z）など、ボールのトランスフォーム ノード アトリビュートすべてにキーが作成されてしまいます。このようなアトリビュートを表すカーブには、変化しない値があります。このアトリビュートはスタティック チャンネルと呼ばれます。
スタティック チャンネルかどうかを確認するには、グラフ エディタ（Graph Editor）でアニメーション カーブを調べます。カーブが全体的に水平方向に平らであれば、このカーブが表すアトリビュートの値は変化しません。この場合、このアトリビュートはスタティック チャンネルです。スタティック チャンネルがあると、Maya の処理速度が落ちるため、複雑なシーンでは削除したほうが賢明です。
これにより、シーンにあるすべてのオブジェクトから不必要なキーがすべて削除されます。あるいは 編集 > 種類ごとに削除 > チャンネル（Edit > Delete by Type > Channels）、スタティック チャンネル、非パーティクル エクスプレッション（Static Channels, Non-particle Expressions）で、選択したオブジェクトのスタティック チャンネルを削除することができます。
スタティック チャンネルのほか、余分なキー、つまり、カーブのシェイプを制御するのに不要なキーが作成されてしまうこともよくあります。直線上に 3 つのキー ポイントがある場合、中央のキー ポイントは必要ありません。たとえば、このレッスンで使用されている移動 X（Translate X）カーブのオリジナルには、余分なキーが 4 つあります。
余分なキー ポイントを削除してもカーブのシェイプは変わりませんが、Maya の処理速度は速くなります。