グリッドへの流体プロパティを放出する
 
 
 

流体エミッタを使用すると、流体コンテナに流体プロパティ(密度(Density)温度(Temperature)燃料(Fuel)カラー(Color))を追加することができます。流体エミッタは、シミュレーションの再生時に流体プロパティの値を作成し、グリッドの各ボクセルにその値を入力します。流体エミッタが値を放出するには、エミッタは流体コンテナの境界内に存在していなければなりません。

ダイナミック グリッド(Dynamic Grid)に流体プロパティを放出すると、プロパティ値が作成され、値にソルバが実行されて流体のモーションが作成されます。

スタティック グリッド(Static Grid)に流体プロパティを放出すると、プロパティ値は作成されますが、ソルバは実行されません。このため、エミッタの最大距離(Max Distance)に指定された範囲内のボクセルだけに値が入力されます。

以下のことができます。

コンテナへのカラーの放出については、 流体へカラーを追加するを参照してください。

流体エミッタを使用して流体コンテナを作成する

次の手順を実行すると、流体コンテナの作成とコンテナへのエミッタの追加を一度に行うことができます。エミッタはコンテナに自動的にペアレント化されるので、コンテナを移動するとエミッタも一緒に移動します。

中心に流体エミッタが自動的にコネクトされた流体コンテナを作成するには

  1. 三次元流体の場合は、 流体エフェクト > エミッタ付き 3D コンテナの作成(Fluid Effects > Create 3D Container with Emitter) を選択します。

    二次元流体の場合は、 流体エフェクト > エミッタ付き 2D コンテナの作成(Fluid Effects > Create 2D Container with Emitter) を選択します。

    エミッタ付きコンテナの作成オプション(Create Container with Emitter Options)ウィンドウが表示されます。

  2. 必要に応じて、流体コンテナのサイズと解像度を定義するオプションを変更します。コンテナのオプションの詳細については、 流体エフェクト > エミッタ付き 3D コンテナの作成(Fluid Effects > Create 3D Container with Emitter)を参照してください。
  3. また、必要に応じて、エミッタの基本アトリビュートを定義するオプションを変更します。エミッタのオプションの詳細については、 流体エフェクト > エミッタ付き 3D コンテナの作成(Fluid Effects > Create 3D Container with Emitter)を参照してください。
  4. 適用して閉じる(Apply and Close)をクリックします。

    流体コンテナと流体エミッタが作成され、コンテナに流体エミッタがペアレント化されます。密度(Density)速度(Velocity)はデフォルトでダイナミック グリッド(Dynamic Grid)に設定され、各ボクセルに値 0 が設定されます。温度(Temperature)燃料(Fuel)オフ(ゼロ)(Off)に設定されます。

  5. 再生(Playback)領域で再生ボタンをクリックして、流体のシミュレーションを表示します。

    ワイヤフレーム モードで作業している場合、流体はデフォルトでパーティクルとして表示されます。

    レンダーしたときのシミュレーションを表示するには、シェーディング モードに切り替え、fluidShape アトリビュート エディタ(Attribute Editor)ディスプレイ(Display)領域でシェーディング モード(Shaded Display)レンダリング可能なものとして(As Rendered)に変更します。

  6. エミッタを(流体コンテナ内に維持したまま)必要に応じて移動し、流体コンテナと流体エミッタのアトリビュートを変更して、目的のエフェクトを実現します。

コンテナへ流体エミッタを追加する

既存の流体コンテナに流体エミッタを追加するには、以下の手順を実行します。エミッタはコンテナに自動的にペアレント化されるので、コンテナを移動するとエミッタも一緒に移動します。

コンテナには複数のエミッタを追加することができます。

コンテナに流体エミッタを追加するには

  1. 流体コンテナを選択して、 流体エフェクト > コンテンツの追加/編集 > エミッタ(Fluid Effects > Add/Edit Contents > Emitter) を選択します。

    流体エフェクト > エミッタ付き 3D コンテナの作成(Fluid Effects > Create 3D Container with Emitter)ウィンドウが表示されます。

  2. エミッタの基本アトリビュートを定義するオプションを必要に応じて変更し、適用して閉じる(Apply and Close)をクリックします。

    流体コンテナの中心に流体エミッタが作成され、コンテナにペアレント化されます。

  3. 再生(Playback)領域で再生ボタンをクリックして、流体のシミュレーションを表示します。

    ワイヤフレーム モードで作業している場合、流体はデフォルトでパーティクルとして表示されます。

    レンダーしたときのシミュレーションを表示するには、シェーディング モードに切り替え、fluidShape アトリビュート エディタ(Attribute Editor)ディスプレイ(Display)領域でシェーディング モード(Shaded Display)レンダリングのまま(As Rendered)に変更します。

  4. エミッタを(流体コンテナ内に維持したまま)必要に応じて移動し、流体コンテナと流体エミッタのアトリビュートを変更して、目的のエフェクトを実現します。