ターゲット オブジェクトにクラスタ デフォーマを作成する
 
 
 

次の手順では、複製した顔(ターゲット オブジェクト)に クラスタ デフォーマを作成して、表情を笑顔に変えます。ターゲット オブジェクトのクラスタ デフォーマは、笑っていない baseFace(基本オブジェクト)を笑顔に変化させるために使用されます。

クラスタ デフォーマは、選択したポイント(CV、頂点、ラティス ポイント)のメンバで構成されているセットを作成します。各ポイントに対しては、クラスタ セットの移動、回転、スケールに伴って受けるエフェクトの程度をウェイト値として設定することができます。クラスタ セットをトランスフォームすると、設定したウェイト値に従ってポイントがトランスフォームします。クラスタはサーフェスの一部または全部を伸長、移動、圧縮するときに便利です。

クラスタ デフォーマを作成するには

  1. 顔にマウス ポインタを置きます。頂点を右クリックして選択してから、下の図に示すように、あご、ほほ、唇のあたりにある(鼻にはありません)smilingFace の頂点を選択します。

    選択した頂点の部分は正確である必要はありません。ここでの目的は、微笑んだときに顔の変形する位置にある頂点をすべて選択することです。微笑んでいるときに顔のどの部分が動くかを鏡で見てみると良いでしょう。少ないよりは多過ぎるぐらいの数の頂点を選択してください。頂点は多過ぎるぐらいのほうが作業がしやすくなります。

    ヒント:頂点を簡単に選択するには、選択範囲ペイント ツール(Paint Selection Tool)を使います。まずシーン ビューの smilingFace を右クリックして、マーキング メニューから頂点(Vertex)を選択します。次に、ツール ボックス(Toolbox)選択範囲ペイント ツール アイコンをダブル クリックして選択し、選択範囲ペイント ツール(Paint Selection Tool)設定を表示します。

    設定ウィンドウで半径(U)(Radius(U))を 0.2 に設定します。目的の頂点上でマウスをドラッグして選択します。間違えて選択した頂点の選択を解除するには、Ctrl キー(Windows および Linux)または Control キー(Mac OS X)を押しながらドラッグしてください。作業が完了したら、ツール設定ウィンドウを閉じます。

    誤って後頭部の頂点を選択しないようにします。選択した領域の頂点をうっかり見過ごさないようにしてください。

  2. デフォーマの作成 > クラスタ(Create Deformers > Cluster)を選択します。

    頂点がクラスタに入れられます。このポイント セットは単一の構成要素として移動できます。クラスタのハンドルが C アイコンとしてビューに表示されます。

  3. アウトライナ(Outliner)で cluster2Handle が選択されていることを確認します。
  4. 移動ツールを使ってクラスタ ハンドルを Y 軸に沿って少し上にドラッグし、smilingFace を次のように変形します。

    smilingFace でのクラスタ セットは、オリジナルのフェースよりも若干高くなります。これがブレンド シェイプ デフォーマの基礎になります。