トラック ポイントがターゲット上にあることを確認しておくと、あとでソルバを実行するときに便利です。今の段階では、トラックとソルバの関係をまだ完全に理解していなくても心配はありません。ここでは、次の手順を実行してトラックの主なエラーの判別だけを行います。
十字線が花の上のオリジナル位置から大きくずれている領域を判別します。この作業には多少の判断が必要です。花のシェイプは時間の経過に伴って変化するので、カメラのパース ビューが変化するのに従ってオリジナルのポイントがどこに移動したかを出す必要があります。
十字線がオリジナルのターゲット ポイントの 2 ピクセル以内に留まっているように見える場合、花のトラックは成功です。十字線が花から完全に離れてしまっているか、最後のフレームに到達する前にトラックが停止するような場合は、もう一度トラックを行う必要があります。トラックポイントを削除し(Track コントロール パネルの Delete をクリック)、フレーム 1 に戻ってフェンスに近い方の花の中心にトラック ボックスの十字線をぴったり合わせ、Start Track ボタンをクリックします。
このグラフは、トラック ボックスのピクセル パターンが各フレームでどの程度一致しているかを示します。具体的には、ライブでは各フレームとその前のフレームを比較して、どれだけ正確に一致しているかを確認します。緑色はうまく一致している状態、黄色は注意、赤色は警告を表します。
図に示すように、緑色の領域は時間の経過に伴って小さくなり、グラフの最後に近づくにつれてほとんどが黄色になっています。これは、トラックしたポイントのピクセル パターンが変化することが原因で普通に起こる現象です。主要な評価ツール(ムービー ファイル)はトラック ボックスがターゲット上にあることを示しているので、この場合の黄色は無視して構いません。