調査コンストレインを選択する
 
 
 

このセクションでは、さまざまなタイプの調査コンストレインを使用して、ソリューションを改善する方法を説明します。不正なコンストレインやコンフリクトするコンストレインを作成するとソリューションに有害な影響を与える可能性があるため、コンストレインは慎重に選択してください。

調査コンストレインには次の 2 つの目的があります。

ポイント コンストレイン

ポイント コンストレインは、トラック ポイントの座標値を明示的に制御します。ポイント コンストレインを 1 つ設定した場合は、生成されたソリューションを原点などの特定のポイントに移動し、コンストレインします。ポイント コンストレインを 2 つ設定した場合は、ソリューションの移動とスケールをコンストレインします。ポイント コンストレインを 3 つ設定した場合は、ソリューションの移動、スケール、回転をコンストレインします(3 つ以上のポイント コンストレインを設定する場合は、ロケ セットからの正確な測定値が必要です)。

Live には、ロック ポイントと呼ばれる、これに似た機能が組み込まれています。ロック ポイントはポイント コンストレインよりも使用方法が簡単です。詳細については、 インフィニット ポイントとロック ポイントを作成するを参照してください。

距離コンストレイン

距離コンストレインは、ソリューションが 2 つのポイントから一定距離に配置されるようにスケールします。これは主に、ロケータが密集し過ぎていたり分散し過ぎているときにスケールを適切に実行したい場合に使用します。ソルバがすべてのコンストレインの条件を満たすことは困難なため、距離コンストレインを追加し過ぎないように注意してください。

ヒント:距離の値を高く設定すると(たとえば、50 cm)、グリッドとロケータの表示が小さすぎる場合があります。これを補正するには、グリッドとロケータを拡大します。グリッドをスケールするには、 ディスプレイ > グリッド(Display > Grid) を使用します。ロケータを拡大するには、すべてのロケータを選択してからチャンネル ボックス(Channel Box)でスケール値を変更します。

プレーン コンストレイン

プレーン コンストレインは、壁、床、テーブル、地面またはその他の平らなサーフェス上にポイントをコンストレインする場合に使用します。

ラインにコンストレイン

交差する 2 つのプレーン コンストレインを作成して、トラック ポイントを一直線上にコンストレインすることができます。次の例では、2 つのプレーン コンストレインの交差部分が Z 軸を指しています。トラックした領域の変化によって、一部のロケータがわずかにラインから外れていることに注意してください。

同一に近い平面

通常、プレーン コンストレインはポイントを完全な同一平面上に配置しようとします。でこぼこした地面のように、ポイントが微妙な凹凸のプレーン上にある場合は、プレーン コンストレインを Registration only に設定してみてください。詳細については、 Registration only を使用するを参照してください。

デプス コンストレイン

デプス コンストレインは、任意のフレームに関して、任意のトラック ポイントからカメラ レンズまでの直線距離を定義します。このコンストレインの主な目的は、三脚に設置したカメラを回転させただけで撮ったショットのソリューションを補助することです。このようなショットではソルバがトラック ポイントの奥行きを決定できないため、追加の情報が必要になります。

デプス コンストレインを使用するときは、多くの場合、複数のコンストレインを追加する必要があります。最初のフレームで重要なすべてのトラック ポイントにコンストレインを設定してくださいまた、特に最初のフレームでトラック ポイントがビューから外れている場合は、最後のフレームにもトラック ポイントにコンストレインを設定する必要があります。

Registration only を使用する

デフォルトでは、ソルバはコンストレインを使用してソリューションのシェイプを計算します。しかし、ソルバの実行結果をレジスタするためだけにコンストレインを使用したい場合もあります。これを行うには、Solve Survey コントロール パネルで Registration only チェック ボックスをクリックしてください。

Registration only は、地面などのように微妙な凹凸があり、正確には同一平面ではないがほぼ同一平面といえるサーフェスにプレーン コンストレインを適用する際に使用されます。Registration only を設定しないと、ソルバはポイントを強制的に同一平面上に配置しようとし、現実にそぐわなくなる場合があります。