問題のあるショット
 
 
 

一部のタイプのショットにはソルバを実行することが難しいものがあります。このような場合は、次の表を参照して解決してください。ヒントの多くはコンストレインに関係しています。詳細については、 Maya Live のソルバを参照してください。

ショットのタイプ 問題点 ヒント

カメラは回転動作のみ(三脚上でのパン)

トラック ポイントだけでは十分な情報が得られない。

カメラの移動コンストレインが役に立つことがある(Live にはカメラの回転コンストレインもあるが、3 軸を同時に制限することしかできない)。

アトリビュート エディタ(Attribute Editor)内で、shotCamera ノードの下、トランスフォーム アトリビュートにおいて、回転順序(Rotate Order)を ZXY に変更する。

調査コンストレイン、特にデプス(Depth)コンストレインの追加も試してみてください。

カメラを回転せずに、トラックまたはドリー(廊下を進む)

エレメントが、フレーム内にとどまる時間が短すぎて、トラック データが得られない。

ショットの初めと終わりがオーバーラップするような、フレーム中央付近のエレメントを選択する。調査コンストレインの使用数を増やす。廊下の例では、フロアと壁にプレーン コンストレインを使用する。

ウィップ パン(すばやい移動)

トラック情報の精度が低い。

ウィップ パンの影響を受けるフレームが少ない場合は、カメラを手作業で微調整することができる。

動きが誇張される領域で、ルート フレームを増加する。

カメラ移動がごくわずか

カメラに対してソルバを実行するには情報不足である。

カメラに対してソルバを実行できない場合は、オブジェクトの動きに対してソルバを実行して解決できる場合がある。

トラック ポイントが少なすぎる(砂漠や雪、水のシーンなど) ソリューションを生成できるほど十分なトラック ポイントがない。 調査コンストレインとカメラ コンストレインを追加してデータ不足を補う。
カメラのズーム ズームとドリーの区別が難しい。 Solve Camera コントロール パネルの Static パラメータをオフにする。Locator Summary パネルを使用して、十分な時間フレーム内にとどまる D ポイントを 2 つ以上選び、Infinite に指定する。
非常に長いショット(1,000 フレームまたはそれ以上) ソルバに与える変数が多すぎる。 フレーム 1-300 というようにショットの 1 セグメントのためにトラックソルバを実行する。一旦成功するとシーンの残りを完成させることができる。