ライトへのファー シャドウ アトリビュートの追加
 
 
 

この時点でシーンをレンダーすると、ファーは本物のようには見えません。これはファーにシャドウが含まれないからです。これを補正するには、スポット ライトのファー シャドウ アトリビュートをオンにする必要があります。

注:このレッスンでは、Maya ソフトウェア レンダラを使ったレンダリングについて学習します。ただし、ファーのシャドウに関する次の手順は、mental ray for Maya レンダラを使ってファーをレンダーするにように設定されたライトにも適用できます。

スポット ライトにファーのシャドウ アトリビュートを追加するには

  1. 編集 > 種類ごとにすべてを選択(Edit > Select All by Type) > ライト(Lights)を選択して、シーンにあるすべてのスポット ライトを選択します。

    シーンのスポット ライトがすべて選択されます。

    ヒント:シーン ビューで複数の項目が選択されている場合、チャンネル ボックスでは、セレクション リストの最後にある項目の名前に続けて 3 つのドットが表示されます。これは、複数の項目が選択されていることを表しています。
  2. ファー > ファー シャドーイング アトリビュート(Fur > Fur Shadowing Attributes) > 選択したライトに追加(Add to Selected Light)をクリックします。

    これにより、シーンにある 3 つのスポット ライトすべてに、調節可能なファー シャドウ アトリビュートが追加されます。これらのアトリビュートはデフォルトのスポット ライトには含まれていません。これらの追加アトリビュートを使用して、ライトがレンダー時にモデル上のファーに与える作用を調整することができます。

  3. ウィンドウ > アウトライナ(Windows > Outliner)を選択してアウトライナ(Outliner)を表示します。

    シーンが複雑になるにつれて、シーン内の特定のオブジェクトを選択するには アウトライナが便利になります。特に、別のオブジェクトに隠されているオブジェクトや、カメラの視野外にあるオブジェクトを選択する場合には有効です。シーン内のオブジェクトやライトに名前をつけておくと、アウトライナでの項目選択がさらに簡単になります。

  4. アウトライナで、このシーンの spotLight1 をクリックして、選択します。
  5. ステータス ライン表示/非表示アトリビュート エディタ(Show/Hide Attribute Editor)アイコンをクリックして、アトリビュート エディタを開きます。
  6. spotLightShape タブを選択し、ファー シェーディング/シャドーイング(Fur Shading/Shadowing)ファー シェーディング タイプ(Fur Shading Type)シャドウ マップ(Shadow Maps)に設定します。

  7. アトリビュート エディタシャドウ > デプス マップ シャドウ アトリビュート(Shadows > Depth Map Shadow Attributes)で、次のオプションを設定します。

    デプス マップ シャドウ(Depth Map Shadows)は、シャドウを投影するライトのパスをさえぎるオブジェクトはどれかを判断することにより、シーンにシャドウを生成する技法の 1 つです。

    ファーのシャドウは、自動焦点(Auto Focus)がオンの場合は正しく配置されません。これを回避するには、ファー シャドウ マップ(Fur Shadow Maps)がオンになっているすべてのスポット ライトの自動焦点をオフにし、代わりに焦点(Focus)の値をコーン アングル +(周縁部 × 2)に設定します。

  8. アウトライナを使用して、Shift キーを押しながら、spotlight2 と spotlight3 を選択します。
  9. アトリビュート エディタファー シェーディング/シャドーイング(Fur Shadowing/Shadowing)で、ファー シェーディング タイプオートシェーディング(Auto Shading)に設定します。

    自動シェーディング アトリビュートにより、シャドウ マップをより複雑にすることなく、ファーの束のルートおよび後面で発生するシェーディングをすばやくシミュレーションすることができます。