ディペンデンシー グラフは、Maya でシーンを表現する 2 つの方法のうちの 1 つです（もう 1 つの方法はシーンの階層構造です）。ディペンデンシー グラフはノードがチェーン状になったものです。
ディペンデンシー グラフは、「球体 A を作成する、これらの CV を移動する、カーブ B を作成する、カーブ B を球体 A に投影させてカーブ オンサーフェス C を作成する、カーブ オンサーフェス C を使って球体 A をトリミングする」など、何もない状態からどのようにカレント シーンを得るかについての一連の指示のようなものです。
ディペンデンシー グラフの名前はノード間のコネクションから来ています。上記の例では、カーブを投影する操作は 2 つの入力（球体 A とカーブ B）に依存していると言えます。
ディペンデンシー グラフの各ノードは、シーンを構築したり変更したりするアクションを表しており、最終的な結果がカレント状態のシーンになります。
ディペンデンシー グラフのこのような仕組みにより、入力オブジェクトの修正やシェイプ変更、ノードのアトリビュートの変更、ノードのコネクションの変更、ノードの削除を行って、Maya にシーン全体を自動的かつ瞬時に更新させて変更内容を反映させることができます。
作成ノードと編集ノードの間のコネクションは、シーンがどのように構築されたかについての履歴が記録されることから、コンストラクション ヒストリとも呼ばれます。
ディペンデンシー グラフは、ハイパーグラフ（Hypergraph）で表示および編集することができます。
コンテナ ノードを使用すると、ノードをまとめることができます。コンテナ ノードは、特別な目的のためにノードを論理グループに整理することができる特殊なノードです。コンテナ ノードを使用すると、ディペンデンシー グラフのビューを簡略化することができます。
