リファレンス エディタ(Reference editor)のメニュー
 
 
 

本章では、リファレンス エディタのメニュー項目とオプションについて説明します。

ファイル(File)メニュー

リファレンスの作成(Create Reference)

詳細については、 ファイル > リファレンスの作成(File > Create Reference)を参照してください。

リファレンスからオブジェクトをインポート(Import Objects from Reference)

選択したリファレンスのオブジェクトをカレント シーンに直接インポートします。

選択項目のエクスポート(Export Selection)

選択したオブジェクトをリファレンスとしてエクスポートし、そのリファレンスをカレント シーンにリンクします。ここでオプションを設定できます(「ファイル > 選択項目のエクスポート(File > Export Selection)」を参照)。ファイル ブラウザが開き、指定した名前と場所にファイルを保存します。

リファレンスの編集を保存(Save Reference Edits)

選択したファイル リファレンスの親シーンで実施した編集内容をディスク上の対応するリファレンス ファイルに保存します。編集内容は転送されるため親シーンには残りません。

リファレンスの編集を保存(Save Reference Edits)に関する注意事項

編集内容をリファレンス ファイルに恒久的に残したい場合、編集内容をリファレンス ファイルに保存すると便利です。この方法では、編集内容がすべてのユーザのリファレンスに伝搬されます。リファレンスの編集内容を保存するときに考慮する必要のある項目を次に示します。

リファレンス(Reference)メニュー

リファレンスのリロード/リファレンスのアンロード(Reload Reference/ Unload Reference)

選択したリファレンスをロードまたはアンロードします。カレント リファレンスをすでにロードしている場合に、ロード済みのリファレンスをリロードします。これはリファレンス ファイルを同時に編集する場合に便利です。

関連リファレンスのロード/関連リファレンスのアンロード(Load Related Reference/Unload Related Reference)

選択したオブジェクトに関係するリファレンスをロードまたはアンロードします。

たとえば、リファレンス エディタを開いて、どのリファレンスをアンロードするか考えることなく、オブジェクトおよびそれが属するリファレンスをアンロードしたい場合は、オブジェクトを クリックし、関連リファレンスのアンロード(Unload Related Reference)を選択するだけです。さらに、ロケータまたは注釈を選択し、その関連リファレンスをロードすることができます(これを機能させるには、ロケータ/注釈も、親ノードも選択する必要があります)。

リファレンスの複製(Duplicate Reference)

選択したリファレンスに関連するファイルを複製します。

リファレンスの置き換え(Replace Reference)

ファイル ブラウザを開き、カレント リファレンスを選択したリファレンスに置き換えます。グループ ノードやロケータはそのまま変わりません。

最近置き換えたファイル(Recently Replaced Files)

最近置き換えられたリファレンス ファイルのリストを表示します。

リファレンスの削除(Remove Reference)

選択されたリファレンスおよび関連するリファレンス ノードをシーン ファイルから削除します。リファレンスとその関連するノードを削除するには、この方法をお勧めします。

リファレンスのロック(Lock Reference)/リファレンスのロック解除(Unlock Reference)

選択したファイル リファレンスのすべてのノードとアトリビュートをロックまたはロック解除します。リファレンス エディタ(Reference Editor)にリストされるファイル リファレンスの横にロック アイコンが表示されて、ロック状態であることを示します。

プロキシ(Proxy)メニュー

プロキシの追加(Add Proxy)

プロキシ リファレンスを現在選択しているファイル リファレンスに追加します。プロキシ > プロキシの追加(Proxy > Add Proxy) を選択すると、追加するファイル タイプを指定して、表示されるプロキシ オプション(Proxy Options)ウィンドウ内のプロキシ タ グ(Proxy Tag)オプションを設定できます。

注:プロキシ オプション(Proxy Options)メニュー項目はリファレンス エディタ(Reference Editor)のコンテキスト依存メニューからも使用できます。このメニューを表示するには、ファイル リファレンスを選択して項目を でクリックします。

ファイル リファレンスにプロキシ リファレンスが存在しない場合、そのファイル リファレンスのプロキシ リファレンス用にプロキシ セットが作成されます。プロキシ リファレンスが存在する場合は、新しいプロキシがそのリファレンスの既存のプロキシ セットのメンバーになります。

プロキシ リファレンスを作成すると、リストされるファイル リファレンスが更新されてアイコンが表示されます。これは、リファレンスに対して 1 つまたは複数のプロキシ リファレンスがあることを示します。

プロキシ リファレンスにタグを付加する方法の詳細については、下記の「プロキシ オプション(Proxy Tag Options)」を参照してください。

プロキシ オプション(Proxy Options) )ウィンドウは次のオプションを設定するために使用します。

一般オプション(General Options)

次回プロキシ リファレンスを追加するときに、デフォルトとして使用するファイル フォーマットを選択します。プロジェクトを設定した後にファイル > シーンを開く(File > Open Scene)を選択すると、ブラウザはそのタイプのファイルが置かれているディレクトリをプロジェクト内から検索して表示します。Windows および Mac OS X では、フィルタも選択したタイプのファイルだけを表示するように設定されます。

プロキシ オプション(Proxy Tag Options)

プロキシ リファレンスに適用するプロキシ タグのテキスト文字列を入力するか、プルダウン メニューのリストから既存のタグを選択します。プロキシ タグがリストにグレーで表示される場合は、特定のファイル リファレンスに対してすでに使用されていることを示します。プロキシ タグはリファレンス エディタ(Reference Editor)に表示されます。

Maya は、ファイル リファレンスに最後に使用されたプロキシ タグとプロキシ リファレンスに最後に使用されたプロキシ タグを記録しているので、両者を識別することができます。この機能によって、タグを付加したプロセスはワークフローに関係なく簡素化されます。

たとえば、最初に各タグを作成するときに hiRes という名前のタグを用いて、連続して複数のファイル リファレンスにタグを付加できます。この場合、タグの名前を一度入力するだけで、その名前が後続のファイル リファレンス タグに自動的に割り当てられます。これらの同一のリファレンスに対して複数のプロキシにタグを付加する場合、プロキシのプロキシ タグの名前を一度入力するだけでプロキシ タグは後続のプロキシにも記憶されます。

あるいは、hiRes という名前の 1 つのファイル リファレンスを作成してタグを付加した直後に、loRes という名前の対応するプロキシ リファレンスを作成してタグを付加することも可能です。次のファイル リファレンスを作成すると hiRes タグが自動的に割り当てられ、プロキシ リファレンスを作成すると loRes タグが自動的に割り当てられます。

Maya は指定された最新のファイル リファレンスとプロキシ リファレンスのタグを識別できるため、このようなタグ付加のワークフローが可能になります。

シーンの最初のプロキシを作成する前に、ファイル リファレンスが固有のプロキシ タグに割り当てられていないと、ファイル リファレンスには original という名前のプロキシ タグが割り当てられて、オリジナルのファイル リファレンスと最初のプロキシを区別します。タグがファイル リファレンスに指定されると、別のタグが指定されるまでデフォルトのファイル リファレンスとして継続して使用されます。つまり、Maya はユーザがファイル リファレンスのタグを以前に明示的に指定していなかった場合はデフォルトの original タグを使用します。

シーンで最初のプロキシ リファレンスを作成するときにプロキシ タグを指定していないと、Maya はリファレンス ノードの名前に基づいて自動的に固有のプロキシ タグを適用します。プロキシ タグがプロキシ リファレンスに指定されると、別のタグが指定されるまでプロキシ リファレンスのデフォルト タグとして継続して使用されます。つまり、Maya では、ユーザがプロキシ リファレンスのタグの名前を以前に明示的に指定していなかった場合はデフォルトのプロキシ タグの名前が使用されます。

プロキシ タグを作成すると、プロキシ オプション(Proxy Options)ウィンドウおよびリファレンス オプション(Reference Options)ウィンドウの両方のプロキシ タグ(Proxy Tag)オプション プルダウン メニューで選択項目として使用できるようになります。

プロキシ タグは入力したプロキシ セット内で固有である必要があります。つまり、プロキシ タグは同じプロキシ セット内でまだ使用されていないという条件でプロキシ セットで使用できます。独自のタグを作成し、これらをさまざまなプロキシ セットで再利用できます。

ファイル タイプの特定オプション(File Type Specific Options)

選択したファイル タイプに応じて、ファイル タイプの特定オプション(File Type Specific Options)の下にさまざまなオプションが表示されます。詳細については、『Maya の基本』マニュアルの ファイル > シーンを開く(File > Open Scene)を参照してください。

プロキシの削除(Remove Proxy)

プロキシの削除サブメニューに表示されるプロキシ タグのリストから選択したプロキシ リファレンスを削除します。プロキシ リファレンスをプロキシ セットから削除します。

プロキシ タグに基づいて、使用可能なプロキシ リファレンスのリストがメニューに表示されます。プロキシ タグのリストは、現在選択しているプロキシ セットで使用中のすべてのプロキシ タグから生成されます。プロキシ タグがグレーで表示される場合は、それが現在ロードされていることを示します。

プロキシ リファレンスをプロキシ セットから削除してファイル リファレンスが 1 つだけ残ると、プロキシ セットが削除されてリファレンスが正常なリファレンス状態に戻ります。リファレンス エディタで、リストされるファイル リファレンスからアイコンが削除されて、ファイル リファレンスの名前リストが更新されます。

注:ロードしたプロキシを削除することはできません。現在ロードしているプロキシを削除するには、リストから他のプロキシ リファレンスをリロードして、削除するプロキシを削除リスト内で有効な状態にすることが必要です。
プロキシを次としてリロードする(Reload Proxy As)

プロキシを次としてリロードするサブメニューに表示されるプロキシ タグのリストから選択したプロキシ リファレンスをロードします。プロキシ タグのリストは、現在選択しているプロキシ セットで使用中のすべてのプロキシ タグから生成されます。プロキシ タグがグレーで表示される場合は、それが現在ロードされていることを示します。

プロキシを次としてリロードするは特定のファイル リファレンスのプロキシ リファレンスを切り替えるために使用します。プロキシ タグに基づいて、使用可能なプロキシ リファレンスのリストがメニューに表示されます。プロキシ タグがグレーで表示される場合は、それが現在ロードされていることを示します。

注:特定のプロキシ セットのプロキシは、選択したプロキシ タグがそのセットの使用可能ないずれかのタグと一致する場合にかぎり、リロードされます。たとえば、複数のプロキシ セットを選択した状態で high プロキシ タグのリロードを選択すると、high タグを持つプロキシ リファレンスのみがリロードされます。high タグを含まないプロキシ セットは変更されません。
アクティブ プロキシ タグを次と切り替え(Switch tag for Active Proxy to)

アクティブなプロキシのプロキシ タグを変更することができます。シーン内の全プロキシ タグのリストから選択することも、または新しいタグを定義することもできます(新規タグの定義(Define New))。既存のプロキシ タグのリストから選択する場合、現在アクティブなプロキシ セットで使用されているタグはグレー表示されます。

プロキシ タグの切り替え(Switch Tag for Proxy)

現在選択しているプロキシ セット内にある、プロキシのプロキシ タグを変更できます。

ビュー(View)メニュー

選択したリファレンスの表示(View Selected References)

選択したリファレンスのみを表示します。

このオプションを選択すると、新しい referenceViewSet の作成も行われます。作成された referenceViewSet はビュー メニューで確認できます。この referenceViewSet は、ブックマークとして動作します。将来、作成した referenceViewSet を選択するとき、リファレンス エディタ(Reference Editor)のリファレンスがフィルタされ、referenceViewSet が作成されたときに選択されていたリファレンスのみが表示されます。

『ファイル リファレンス』マニュアルの「 リファレンス ビュー セット」を参照してください。

すべてのリファレンスの表示(View All Reference)

カレント シーンのすべてのリファレンスを表示します。

ファイルの詳細(File Particulars)

リファレンス エディタでリファレンス ファイルを選択すると、次のファイル情報が表示されます。三角マークをクリックして、この情報の表示/非表示を切り替えることができます。

未解決パス/名前(Unresolved Name)

Maya がファイルを検索する場所が分からない場合に、リファレンス ファイルの名前を含む相対または絶対パスを表示します。

解決済パス/名前(Resolved Name)

ファイル名と Maya がファイルを発見したパスを表示します。

ネームスペース(Namespace)

選択したファイル リファレンスのカレント ネームスペースを表示します。ファイル リファレンスのネームスペースはテキスト フィールド内で編集できます (このフィールドはネームスペースの名前の衝突オプション(name clash option)を選択している場合に表示されます)。

注:
  • ネームスペースのオプションを使用して、編集可能なネームスペースに対してファイル リファレンスを作成する必要があります。つまり、プリフィックスの以前の命名規則を使用して作成されたリファレンスは編集できません。
  • ファイル リファレンスをアンロードしている場合にはネームスペースは編集できません。
  • 入力する新しいネームスペースは固有である必要があります。
  • リファレンスのネームスペースは、現在開いているシーンから作成されたリファレンスの場合にのみ編集できます。つまり、他のファイル リファレンス内でネストされているリファレンスのネームスペースは編集できません。
プリフィックスを付加して名前を変更(Rename Prefix)

名前が重複した場合に、オブジェクト名に付加されるプリフィックスを表示します(このフィールドはネームスペースの名前の衝突オプション(name clash option)を選択している場合に表示されます)。