ファー方向の修正
 
 
 

実際の毛はサーフェスからまっすぐ突き出てはおらず、特定の方向に角度をつけて生えているように見えます。このテディ ベアのファーは、サーフェスによって異なる方向を向いているようです。

このセクションでは、モデル上で一定の規則に従ってファーの向きが揃うように、ファーの方向を変更します。また、ファーの方向を変更して、熊の額中央にそって、実際のぬいぐるみにあるような縫い目をシミュレートします。

ファーの方向を修正する方法は 3 種類あります。どの方法にも、特別な使用条件があります。ファーの方向を変更する方法は次のとおりです。

割り当てられたファー ディスクリプションの傾斜極性およびロール アトリビュートを修正すると、ファー ディスクリプションの方向アトリビュートがグローバルに変更されます。これらのアトリビュートの設定には、チャンネル ボックスまたはアトリビュート エディタ(Attribute Editor)を使用します。傾斜には、サーフェスに対するファー ディスクリプションの傾きを角度、またはスロープで設定します。極性には、時計の長針と短針のように、サーフェス法線に対してファー ディスクリプションが指し示す方向を設定します。ロールは、毛根を中心にしたファー ディスクリプションの回転角度を設定します。これは、ファーにカール アトリビュートが適用されている場合に主に使用されます。つまり、カールが上を向くか、下を向くか、または横向きに寝るかをコントロールできます。

リアルなファー ディスクリプションを作成するスタート ポイントとしては、これらのアトリビュートを修正するのがいいでしょう。オリジナルのヒヨコ ファー ディスクリプション プリセットでは、傾斜極性およびロール アトリビュートは、順に 0.6、0.5、0.5 に設定されています。このレッスンでは、これらの値を変更する必要はありません。

しかし、モデルが多数のサーフェスから構成されている場合、最初にサーフェスがどのように構成されたかによって、個々のサーフェスにあるファーが異なる方向を向いていることがよくあります。

これを補正するには、ファーの方向のオフセットを使用して、ファーの方向を変更します。ファーの方向のオフセットを使用して、サーフェスごとにファー ディスクリプションの方向を変更するには、選択したサーフェスに対するファー ディスクリプションに相対的な回転値を適用します。

ファーの方向のオフセットを使用してファーの方向を修正するには

  1. 熊の鼻先のファー ディスクリプションの方向がよく見えるように、熊の頭近くにカメラをドリーします。

    ファーは、熊の鼻先を中心に時計回りの方向を向いているように見えます。熊の鼻先のファーの方向のオフセット値を変更して、ファー ポイントの方向を変更することができます。

  2. 鼻先のサーフェスを選択します。
  3. ファー > ファーの方向のオフセット(Fur > Offset Fur Direction)を選択して、表示されるメニューの一番上にある二重線をクリックし、ファーの方向のオフセット メニューをティアオフします。

    ファーの方向のオフセット メニューでは、方向プリセットを使用して、選択したサーフェス上でファーの方向を回転させることができます。

  4. 鼻先ポイントのファー フィードバックが熊の顔の方を向くまで、一度に 1 つずつ、0、90、180、および 270 度のプリセットをクリックします。
  5. ファーが割り当てられている残りのサーフェスを 1 つずつ選択し、前述の手順に従って、ファー フィードバックの方向を次のように変更します。
  6. ファーが割り当てられたサーフェスすべてのファー フィードバックの方向付けが終わったら、ファーの方向のオフセット メニューを閉じます。