ポイントをトラックする
 
 
 

カメラの移動またはオブジェクトの移動のいずれに対してソルバを実行する場合でも、ポイントのトラック方法は同じです。

注:次に説明する手法は、一度に 1 つのポイントをトラックする場合のものですが、選択した複数のポイントの場合も同じです。

任意の 1 ポイントをトラックするには

  1. Track コントロール パネルを開きます。
  2. トラックを開始するフレームに移動します。

    最初のフレームから順方向に、最後のフレームから逆方向に、または中間のフレームから両方向にトラックすることができます。

  3. Track Box Tool をクリックしてトラック ボックスの操作をアクティブにします。

  4. 次のいずれかを実行します。
  5. トラック ボックスをより正確に配置するには、pointCenteredCamera ビュー パネルを使用してください。

    ヒント:トラック ボックスをより素早く操作するには、使用しているマシンに応じて、Setup Cache コントロール パネルの Texture MethodImage または SubImage に変更してください。
  6. 必要に応じて、トラック ボックスのターゲット ボックスとサーチ ボックスのサイズを変更します。

    不確かな場合は、デフォルト サイズのままにしておいてください。トラック ボックスのサイズの変更については、 トラック ボックスのサイズを変更するを参照してください。

  7. 現在のフレームからトラックが開始できるように、Use Current Frame がオンになっていることを確認します。

    通常は、現在のフレームからトラックを開始するようにしてください。ただし、特定のフレーム レンジをトラックしたい場合は、Frame Range に値を入力して指定することもできます。

  8. 必要に応じて、Tracking Direction の設定を Forward(順方向)、Backward(逆方向)、または Bidirectional(双方向)に変更します。

    たとえば、最終フレームから開始する場合は Backward(逆方向)を選択します。

  9. コントロール パネルの Start Tracking ボタンをクリックします。
  10. Live が作成した ポイントブラスト ムービーを確認します。

    トラック ボックスがターゲット上に存在していた最後のフレームと、トラック ボックスがターゲットからずれたり、ジッタが発生しているフレームがないか注意して確認してください。詳細については、 トラック ポイントを評価するを参照してください。

  11. トラックが途中で失敗したり不明瞭になった場合は、 失敗したトラックを修正するに説明するいずれかの方法でトラックを続行してください。

トラック ボックスのサイズを変更する

トラック ボックスのデフォルト サイズは、ほとんどのオブジェクトに対して適切です。ただし、場合によっては、より良いトラック結果を得るためにサイズを変更する必要があります。実際、トラック ボックスを常にターゲット上に維持するために何度もサイズや位置を変更しなければならない場合もあります。トラック ボックスのサイズ変更について、注意すべき点をいくつか説明します。

サイズ変更のヒント

パターンが明瞭な場合: ターゲット ボックスのサイズ(内側のボックス)をポイントの境界にぴったり合わせます。バックグラウンドも多少含めてポイントのエッジを定義できるようにし、またターゲットのパターンが明確になるように合わせます。

ターゲット ボックスが小さすぎる場合: ターゲット ボックスが小さすぎると、ターゲットを識別するためのバックグラウンドが十分にないために、トラックがすぐに失敗する可能性があります。

ターゲット ボックスが大きすぎる場合: ターゲット ボックスが大きすぎると、一般にターゲット ボックス内の構成要素が大きく変化するために、トラックがすぐに失敗する可能性があります(この場合、マーカの影の投影が変化します)。

ただし、一般には、大きいオブジェクトの方が小さいオブジェクトよりも正確にトラックできます。バックグラウンドを多く含みすぎないように注意してください。

サーチ ボックスが小さすぎる場合: サーチ ボックス(外側のボックス)が小さすぎると、特にカメラが高速に移動するような場合、トラックするオブジェクトがサーチ ボックスから外れる場合があります。このエラーは、説明不能なターゲットからの移動として表われることがあります。

サーチ ボックスが大きすぎる場合: サーチ ボックス(外側のボックス)が大きすぎると、トラック ポイントが、類似した別の領域に移行する可能性があります。サーチ ボックスを縮小したり、高さや幅を調節して、類似するオブジェクトを避けます。どのように調整したらよいかわからない場合は、サーチ ボックスを大きくするとよいでしょう。サーチ ボックスを大きくするとパフォーマンスは低下しますが、それほど顕著な低下ではありません。