トゥーン シェーディングによる作業のヒント
 
 
 

波状のトゥーン ラインを作成するためのヒント

波状のトゥーン ラインの作成方法は複数存在します。このセッションでは、考えられる 4 つのテクニックに関する情報を提供しています。必要なディテールのレベルおよびモデル上の三角ポリゴンの密度に応じて、ラインのリサンプリングをオンにして最大セグメント長(Max Segment Length)の値を小さくし、刻みのエフェクトを表示するために十分な制御点を作成します。

波状のトゥーン ラインを作成するには

  1. ライン オフセットとラインの幅のアトリビュートの両方またはいずれかを、ノイズ テクスチャでマップします。
    • ノイズ タイプをPerlin ノイズ(Perlin Noise)にします(処理速度を上げるため)。
    • テクスチャ上でアルファ値のゲイン(Alpha Gain)を調整して、オフセットの量を増減させます。
    • ラインのオフセットはラインの幅に関連するので、幅を大きくするとオフセットも同様にスケールされます。
    • ノイズ テクスチャを刻み状にするため、時間(Time)アトリビュートに以下のように入力することでアニメートできます。
    • “= time * 5"
    • 時間の値を変更することもできます。つまり、外観をさまざまに変動させることができます。さらに各種のノイズ パラメータを試して、目的とする刻みの状態にします。
    • 不透明度やライン幅をマップして、ギャップを作成することもできます。
  2. トゥーン ライン用のライン モディファイアを作成します。
    • lineModifier ノードで、幅のスケール(Width Scale)を 1 に、サーフェスのオフセット(Surface Offset)を 0.01 などに、そしてドロップオフ ノイズ(Dropoff Noise)を 0.8 前後に設定します。
    • ノイズ周波数(Noise Frequency)を、目的のディテールが得られるように調整します。デフォルトではエフェクトはライン モディファイアの内側にのみ存在しますが、2 番目の減衰インデックスを削除すると、モディファイアの外側の領域にも作用します。このノイズはモディファイアとともに移動する空間領域ノイズなので、モディファイアを回転または移動させると、刻みのような状態が作成されます。
    • ノイズ周波数(Noise Frequency)が少し上下するように変動させることもできます。
  3. ペイント エフェクト(Paint Effects)ブラシを使用します。ペイント エフェクト(Paint Effects)ブラシをトゥーン ラインに割り当てた場合、フルセットのアトリビュートをブラシ ノードで使用できます。pfxToon ノードには簡素化するための内部デフォルト ブラシがあり、すべてのペイント エフェクト(Paint Effects)アトリビュートを表示するわけではありませんが、オーバーライドされるノードは少数です。
    • 水彩ブラシ ストロークなども使用できます。これらを使用するときに、プロファイルのリサンプル(Resample Profile)を使用して最小/最大セグメント長(Min/Max Segment Length)を同じ値にすることをお勧めします。これによって、ラインが変化するときの一貫性をより適切に保てます。
    • 一部のブラシのディスプレイスメント アトリビュートを使用するテクニックとして、単一のチューブの作成が挙げられますが、これをストローク パスに従わせます。

    チューブ(Tubes) = オン

    チューブの完成(Tube Completion) = オフ

    ステップごとのチューブ数(Tubes Per Step) = 0

    開始チューブ(Start Tubes) = 1.0

    パスに追従(Path Follow) = 1.0

    セグメント(Segments) = ラインのいずれかのセグメントで最も大きな番号、またはそれ以上。

    さらに、ノイズ(Noise)や乱気流(Turbulence)のワールド ディスプレイスメント(World Displacement)などの変形具合の値を試すことができます。また、乱気流のスピードを上げて、アニメートされた刻みのような状態にします。

    必要に応じて、複数のトゥーン ラインを同じオブジェクト上にレイヤ化して、それぞれに異なるブラシを使用することができます。ストローク(Stroke)アトリビュート領域の描画の順序(Draw Order)を使用して、これらの各種ストロークの順序を設定できます。たとえば、水彩の塗り付けまたはブラー上に鉛筆のラインを作成できます。

  4. プロファイル ライン(Profile Lines)オフセット メッシュ(Offset Mesh)オプションを使用してトゥーン ラインを作成し、境界線(Border Lines)折り目線(Crease Lines)をオフにします。
    • その結果得られたオフセット メッシュにシェーダを割り当てて、両面(Double Sided)(メッシュのシェイプ アトリビュート エディタ(Shape Attribute Editor)レンダリング詳細(Render Stats)セクション)をオンにします。オフセット メッシュはシーン内では選択できないので、アウトライナ(Outliner)で選択する必要があります。そして、オーバーライド有効化(Enable Overrides)アトリビュート エディタ(Attribute Editor)オブジェクト ディスプレイ(Object Display)セクション)をオフにします。
    • オリジナルのメッシュを非表示にします。ラインのオフセットまたは幅をトゥーン シェーダ上にテクスチャリングすると、コンストラクション ヒストリを設定した状態でポリゴンに変形具合を適用できます。
    • 1 番目のテクニックでの説明と同じ方法で、変形具合をアニメートすることができます。その後トゥーン ラインをこの波状に変形したメッシュに割り当てることができます。