ソリューションをエクスポートする
 
 
 

ソリューションが完成したら、カメラと 3D ロケータのソリューションをエクスポートすることができますソリューションをほかの Maya Complete ユーザと共有する場合、またはほかのアプリケーションに転送する場合は、エクスポートする必要があります。サポートされているアプリケーションは、Avid® Softimage®、Discreet® Inferno®、および Discreet®Flame® です。

サポートされているバージョン

ソリューションをエクスポートするには

  1. Solve コントロール パネルで最終的に完成したソリューションを選択します。
  2. エクスポート先が Maya Complete のみの場合: エクスポートしたいジオメトリを選択します。
  3. As Object チェック ボックスを必要に応じてオン/オフに切り替えます。

    As Object をオフにすると、アニメートされたカメラと静止した 3D ロケータのソリューションがエクスポートされます。As Object をオンにすると、静止したカメラとアニメートされた 3D ロケータのソリューションがエクスポートされます。

    注:InfernoFlame は静止したカメラを必要とすることがあります(レンズの歪み効果を作成するため)。その場合は、As Object をオンに設定してください。Discreet Logic のこれらのソフトウェアにインポートすれば、目に見える結果は同じになります。
  4. Scene > Export Scene As から、Maya CompleteDiscreetAvid Softimage のいずれかを選択します。
  5. 次のいずれかを実行します。
    • ファイルの作成場所を指定し、Export ボタンをクリックします。
    • エクスポート先が Avid Softimage のみの場合: 次のフィールドを完全に入力し、Export ボタンをクリックします。
      Location of Soft DB

      Avid Softimage データベースを格納する最上位ディレクトリを指定します。データベースの格納ディレクトリはローカル ストレージでも、ネットワーク上でも構いません。このディレクトリの配下には、ANIMATION、CAMERAS、MODELS、SCENES、および SETUP_SOFT というサブディレクトリが存在しなければなりません。

      Prefix for Scene

      Avid Softimage の命名規則で定義されたプリフィックスを指定します。たとえば、studio-stainx1.0 という名前を使用している場合は、プリフィックスとして studio を入力します。

      Scene Name

      Avid Softimage の命名規則に従って定義されたシーンを指定します。たとえば、studio-stainx1.0 という名前にする場合は、シーン名として stainx 1.0 と入力します。

      注:Avid Softimage にエクスポートする場合、データベース ディレクトリ(ANIMATION、CAMERAS、MODELS、SCENES、SETUP_SOFT)にさまざまなファイルが作成されます。Avid Softimage 側でインポートするときは、SCENES ディレクトリからシーン ファイルをロードします。

ほかのマシンにインストールされた Avid Softimage にエクスポートする

エクスポート用のユーティリティは、Avid Softimage がユーザのマシンにローカルにインストールされていることを想定しています。ローカルにインストールされていない場合、次の 2 つの問題が発生します。

これら 2 つの問題に対処する方法を以下に説明します。

ユーザ マシンからネットワーク経由で目的の Avid Softimage データベースにアクセスできないときにかぎり、次のステップを実行します。この場合、一時的なダミーのデータベース ディレクトリを使用する必要があります。ダミーを使用しないと、Location of Soft DB フィールドにリモートの Avid Softimage データベースが指定され、通常どおりエクスポートされてしまいます。

ダミーのデータベース ディレクトリにエクスポートする

  1. ダミーの Avid Softimage データベース ディレクトリを、たとえば LivetoSoft という名前で作成します。
  2. ダミーのデータベース ディレクトリの下に、次のサブディレクトリを作成します。
    ANIMATION
    CAMERAS
    MODELS
    SCENES
    SETUP_SOFT

    ディレクトリ名はすべて大文字を使用します。

  3. ソリューションをエクスポート( Scene > Export Scene As > Softimage)するときに、Location of Soft DB フィールドにダミーのデータベース ディレクトリ(LivetoSoft など)を指定します。

ユーザ マシンには Avid Softimage がインストールされていないため、エクスポート用ユーティリティが作成できるのは ASCII ファイルだけとなります。この ASCII ファイルのいくつかを、Avid Softimage がインストールされたマシン上で、Avid Softimage のユーティリティを使用してバイナリ ファイルに変換する必要があります。この手順は次のとおりです。

Avid Softimage の変換ユーティリティを実行する

  1. ダミーのデータベースにエクスポートした場合: ダミーのデータベースから、実際の Avid Softimage データベースにファイルをコピーします。
    ./ANIMATION/scenename-cam_init1.1-0Ascii.ani
    ./CAMERAS/scenename-cam_init1.1-0Ascii.cam
    ./MODELS/scenename-pointA_3DAscii.hrc ... ./MODELS/scenename-pointZ_3DAscii.hrc
    ./SCENES/prefixname-scenename.1-0.dsc
    ./SETUP_SOFT/prefixname-scenename.1-0.sts

    ここで、scenenameprefixname には、Avid Softimage のエクスポート ウィンドウで指定されたシーン名とプリフィックスが入ります。MODELS ディレクトリには各 3D ロケータごとに、1 つのファイルが作成されていることに注意してください。

  2. Avid Softimage がインストールされたマシンにログ インします。
  3. 次のコマンドを実行し、ANIMATION ディレクトリ内のエクスポート ファイルを変換します。
    bin2ascii scenename-cam_init1.1-0Ascii.ani scenename-cam_init1.1-0.ani
  4. 次のコマンドを実行し、CAMERAS ディレクトリ内のエクスポート ファイルを変換します。
    bin2ascii scenename-cam_init1.1-0Ascii.cam scenename-cam_init1.1-0.cam
  5. MODELS ディレクトリに移動して次のコマンドを入力し、変換するすべての 3D ロケータ ファイルをリスト表示します。
    ls scenename-*_3DAscii.hrc
  6. 次のコマンドを実行し、MODELS ディレクトリ内の各ファイルを変換します。
    hrcConvert scenename-pointA_3DAscii.hrc scenename-pointA_3D.hrc
    ...
    hrcConvert scenename-pointZ_3DAscii.hrc scenename-pointZ_3D.hrc

    ここで、scenename はシーンの本来の名称、pointApointZ はポイントの本来の名称に置き換えてください。

  7. SCENES と SETUP_SOFT ディレクトリ内のファイルはそのままにしておきます。
  8. Avid Softimage 側でインポートするときは、シーンのファイルをロードします。