コンストレインの戦略
 
 
 

既に説明しましたが、戦略の一環として Live の調査コンストレインの使用を是非とも検討してください。調査コンストレインを使用すると、ソルバに渡される情報の幅が広がります(調査コンストレインの詳細については、 調査コンストレインを選択するを参照してください)。

調査コンストレインは一般にサイトの計測値を意味しますが、必ずしもそうとはかぎりません。ソルバにとっては、推定値が与えられただけの限られた数のコンストレインでも役に立ちます(推定値を与えるコンストレインのタイプは 1 ~ 2 種類に限定してください。推定が多すぎると、ソルバがソリューションを見つけだせなくなります)。

たとえば、スケールを確定するために、推定の距離コンストレイン(ポイント間の計測値)を追加することができます。また、一般的な手法としてプレーン コンストレインを 1 ~ 2 個追加し、ポイントを同一平面上(テーブルや壁など)、または同一に近い平面上(グラウンドなど)に配置する方法もあります。

インフィニット(無限)ポイントを使用する

調査コンストレインに関連した別のエレメントとして、インフィニット ポイントがあります。トラック ポイントをインフィニット ポイントとして指定すると、ソルバはそれがカメラから無限遠点にあるものとして扱います。無限遠点にあるポイントを、ソルバはカメラの動きの計算だけに使用します。インフィニット ポイントとして指定できるエレメントの例としては、雲や山岳、遠方の背景を構成するその他のエレメントが挙げられます(詳細については、 調査コンストレインを選択するを参照してください)。

調査コンストレインとカメラの動き

調査コンストレインをカメラの特定タイプの動きと一致させたいところですが、両者間に直接的な関係はありません。調査コンストレインは 3D ロケータの位置に直接影響を及ぼし、その情報をもとにソルバはカメラの動きを、あくまでも間接的に推定します。

ただし、データ不足や不適切なデータが原因でショットに問題が生じたときは、コンストレインで差異をつくるとソルバに良好な結果を出させることができます。次のセクションで取り上げる、問題のあるショットとコンストレインのサマリ、およびその他のヒントを参考に、結果の向上を図ることができます。

デプス(Depth)コンストレインが例外であることにも注意してください。これらのコンストレインは、カメラからシーン内の特定のポイントまでの距離を定義することで、直接、カメラの動きに作用すします)。