フラクタル(Fractal)
 
 
 

特定の周波数分布(フラクタル)を持つ乱数関数を表します。たとえば、山や岩を表現する場合はバンプ マップまたはディスプレイスメント マップとして、クラウドや火炎を表現する場合は透明マップとしてフラクタル(Fractal)テクスチャを使用できます。フラクタル テクスチャでは、カメラからの距離が異なっても、LOD(Level of Detail、サーフェスの粗さ)は同じレベルになります。

このテクスチャについては、 作成バーを参照してください。このテクスチャをテクスチャ マップとして適用するには、 2D テクスチャまたは 3D テクスチャをマップするを参照してください。

振幅(Amplitude)

テクスチャ内のすべての値に適用されるスケール係数。有効な範囲は 0 ~無限大です。範囲は 0 ~ 1 です。デフォルト値は 1 です。

しきい値(Threshold)

テクスチャ内のすべての値に適用されるオフセット係数。有効な範囲は 0 ~無限大です。範囲は 0 ~ 1 です。デフォルト値は 0 です。

比率(Ratio)

フラクタル パターンの周波数を制御します。範囲は 0(低周波)~ 1(高周波)です。デフォルト値は 0.707 です。

周波数の比率(Frequency Ratio)

ノイズ周波数の相対的な空間スケールを設定します。この比率が整数でない場合、フラクタルは整数の UV 境界で反復しません。たとえば、テクスチャ配置がデフォルトに設定されているシリンダでは継ぎ目が表示されます。

最小レベル(Level Min)最大レベル(Level Max)

フラクタル パターンを計算するための反復処理の最小回数と最大回数。これらの値は、フラクタルパターンの繊細度を制御します。有効な範囲は 0 ~ 100 です。範囲は 0 ~ 25 です。デフォルト値は、最小レベル(Level Min)が 0、最大レベル(Level Max)が 9 です。

ねじれ(Inflection)

ノイズ関数にねじれを適用します。ふわふわしたエフェクトやごつごつしたエフェクトを作成するのに便利です。

アニメート(Animated)

アニメート(Animated)をオンに設定し、時間(Time)の値をキーフレーミングすると、フラクタル パターンがアニメートされます。アニメートをオンに設定すると、フラクタル(Fractal)テクスチャの計算に長い時間がかかります。アニメートのデフォルトはオフです。

時間(Time)

時間(Time)の値を変更して、アニメートされるフラクタル パターンを調整します。アニメート(Animated)がオフの場合は、時間アトリビュートは使用できません。範囲は 0 ~ 100 です。デフォルトは 0 です。

時間の比率(Time Ratio)

ノイズ周波数の相対的な時間スケールを設定します。時間の比率が整数でない場合、time = 1 のときアニメーションは反復されせん。デフォルトでは、周波数の比率の設定と等しくなります。つまり、高周波のノイズはその周波数に正比例して移動も高速になります。それに対し、水面の波などの多くの自然現象は、周波数の平方根に相対した動きをするので、timeRatio = sqrt(frequencyRatio)とした方が自然なモーションを期待できます。たとえば、frequencyRatio が 2 ならば、timeRatio = 1.4 とします。