物理フォグ(Physical Fog)
物理フォグ(Physical Fog)のアトリビュートを利用するには、このアトリビュートをオンに設定する必要があります(アトリビュート エディタのスウォッチの下にあるチェック ボックスをクリックしてください)。
フォグ タイプ(Fog Type)
シーン内でフォグをシミュレートする方法を指定します。目的のフォグ効果に応じて複数の選択肢が用意されています。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定されている場合に限って使用することができます。
- 均一フォグ(Uniform Fog)
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- 大気(Atmospheric)
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地表付近の密度が最も高く、上昇するに従って徐々に密度が低くなる(薄れる)フォグが作成されます。
- 空(Sky)
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地平線にフォグが自然に溶け込む、空全体のエフェクトをシミュレートします。フォグ模様の完全なバックグラウンドを作成できるため、遠くまで見渡せるシーンに特に適しています。
- 水(Water)
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水面からの光が拡散する水中の様子を表現します。明るい水中のショットや、水面からの光で照らされる水中のオブジェクトなどに適しています。
- 水/フォグ(Water/Fog)
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シーン内の水面上に均一フォグ(Uniform Fog)を表示します。
- 水/大気(Water/Atmos)
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シーン内の水面上に大気フォグ(Atomospheric Fog)を表示します。
- 水/空(Water/Sky)
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シーン内の水面上に空フォグ(Sky Fog)の完全なシミュレーションを表示します。
- フォグの軸(Fog Axis)
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フォグの上方向となる軸を指定します。正方向または負方向の XYZ 軸を指定することができます。
このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- 惑星の半径(Planet Radius)
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大気(Atmospheric)、空(Sky)、水/大気(Water/Atmos)、水/空(Water/Sky)のフォグ タイプで使用できます。
フォグ(Fog)
フォグ(Fog)アトリビュートは、選択する
フォグ タイプ(Fog Type)に応じて有効か無効になります。
- フォグ カラー(Fog Color)
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フォグによって拡散される光の周波数(カラー)を設定します。大気やフォグを光が通過するときは、一部の周波数(カラー)だけが直接通過し、他の周波数は媒体によって拡散されます。拡散される周波数に応じてフォグ固有のカラーが決まります。
- フォグの不透明度(Fog Opacity)
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フォグを通過するときに吸収される光の周波数(カラー)を設定します。バックグラウンドのオブジェクトがフォグによってぼかされる度合いは、この値によって決まります。
- フォグの密度(Fog Density)
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フォグ層内のフォグ(気体)の光学密度を設定します。この値を大きくすると、フォグが濃くなります。
- フォグの高さの最小値(Fog Min Height)
-
フォグ層の底部の高さを設定します。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- フォグの高さの最大値(Fog Max Height)
-
フォグ層の高さを設定します。フォグ タイプ(Fog Type)が大気(Atmospheric)(または水/大気(Water/Atmos))である場合、フォグの密度はフォグの高さの最小値(Fog Min Height)から上方向に向かって指数的に減少します。フォグ タイプが空(Sky)(または水/空(Water/Sky))である場合は、フォグ層の最上部の高さがフォグの高さの最大値(Fog Max Height)になります。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- フォグの減衰度(Fog Decay)
-
高度が上がるに従ってフォグが薄れるレートを設定します。0.5 を指定すると、フォグの密度がリニアに減少します。0.5 ~ 1.0 の値を指定すると、地表(大気層の底部)近くではフォグ密度がほとんど均等に減少し、大気層の最上部に近づくに連れて密度の減少速度が速まります。0 ~ 0.5 の値を指定すると、フォグ層の底部近くで密度の減少速度が速くなります。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- フォグのライト分散度(Fog Light Scatter)
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フォグの中で光がどの程度均一に拡散するかを制御します。1 を指定すると、光がまったく均一に拡散し、フォグ全体に光が広がります。1 より小さい値を指定すると、フォグ内で太陽の位置に近い領域が明るく照らされるようになります。
大気(Air)
大気(Air)アトリビュートは、選択する
フォグ タイプ(Fog Type)に応じて有効か無効になります。次の表は、フォグ タイプによって使用可能な大気(Air)アトリビュートの一覧です。
- 大気のカラー(Air Color)
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大気によって拡散される光の周波数(カラー)を設定します。大気やフォグを光が通過するときは、一部の周波数(カラー)だけが直接通過し、他の周波数は媒体によって拡散されます。拡散される周波数に応じて空などの固有のカラーが決まります。
- 大気の不透明度(Air Opacity)
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大気を通過するときに吸収される光の周波数(カラー)を設定します。バックグラウンドのオブジェクトが大気によってぼかされる度合いは、この値によって決まります。たとえば肉眼では、水平線上のオブジェクトがぼやけて見えることがよくあります。
- 大気の密度(Air Density)
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フォグ層内の大気の光学密度を設定します。この値を大きくすると、大気が濃く見えます。
- 大気の高さの最小値(Air Min Height)
-
大気層の底部の高さを設定します。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- 大気の高さの最大値(Air Max Height)
-
大気層の高さを設定します。フォグ タイプ(Fog Type)が大気(Atmospheric)(または水/大気(Water/Atmos))である場合、大気の密度は大気の高さの最小値(Air Min Height)から上方向に向かって指数的に減少します。フォグ タイプが空(Sky)(または水/空(Water/Sky))である場合は、大気層の最上部の高さが大気の高さの最大値(Air Max Height)になります。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- 大気の減衰度(Air Decay)
-
高度が上がるに従って大気が薄れるレートを設定します。0.5 を指定すると、大気の密度がリニアに減少します。0.5 ~ 1.0 の値を指定すると、地表(大気層の底部)近くでは密度がほとんど均等に減少し、大気層の最上部に近づくに連れて密度の減少速度が速まります。0
~ 0.5 の値を指定すると、大気層の底部近くで密度の減少速度が速くなります。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が均一フォグ(Uniform Fog)でない場合に限って効果があります。
- 大気のライト分散度(Air Light Scatter)
-
大気中で光がどの程度均一に拡散するかを制御します。1 を指定すると、光がまったく均一に拡散し、大気全体に光が広がるように見えます。1 より小さい値を指定すると、大気内で太陽の位置に近い領域が明るく照らされるようになります。このアトリビュートは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定されている場合に限って使用することができます。
水(Water)
これらのアトリビュートを使用できるのは、
フォグ タイプ(Fog Type)が水(Water)、水/フォグ(Water/Fog)、水/大気(Water/Atmos)、水/空(Water/Sky)のいずれかである場合に限られます。
- 水のカラー(Water Color)
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水によって拡散される光の周波数(カラー)を設定します。大気や水を光が通過するときは、一部の周波数(カラー)だけが直接通過し、他の周波数は媒体によって拡散されます。拡散される周波数に応じて水固有のカラーが決まります。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。
- 水の不透明度(Water Opacity)
-
水を通過するときに吸収される光の周波数(カラー)を設定します。バックグラウンドのオブジェクトが水によってぼかされる度合いは、この値によって決まります。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。
- 水の密度(Water Density)
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フォグ層内の水の光学密度を設定します。この値を大きくすると、水面下のフォグが濃く見えます。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。
- 水位(Water Level)
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水面の高さを表します。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。
- 水深(Water Depth)
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水面のデプス表します。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。
- 水のライト減衰率(Water Light Decay)
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水が深くなるに従って光が薄れるレートを設定します。光を減衰させない(深くなっても暗くしない)場合は、0 を指定してください。1.0 を指定すると光がリニアに減衰し、1.0 より大きい値を指定すると減衰速度が速くなります。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。
- 水のライト分散度(Water Light Scatter)
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水の中で光がどの程度均等に拡散するかを制御します。1 を指定すると、光がまったく均一に拡散し、水全体に光が広がるように見えます。1 より小さい値を指定すると、光が射し込む水面に近い領域が明るく照らされるようになります。このアトリビュートを使用できるのは、物理フォグ(Physical Fog)がオンに設定され、フォグ タイプ(Fog Type)が水 (Water)である場合に限られます。