デバッガを使用してプラグインをデバッグする
 
 
 

デバッガの制御下で Maya を起動するには、maya シェル スクリプトの「-d」フラグを使用する必要があります。構文は以下のとおりです。

maya -d debuggerName

たとえば以下のようになります。

maya -d ddd

これにより、-d の引数として指定したデバッガが起動され、このデバッガの制御下で Maya が起動されます。Maya を起動してプラグインをロードしたら、以下を実行できます。

デフォルトでは、プログラミング エラーで生成される信号を Maya で受信します。その信号は、SIGSEGV、SIGILL、SIGBUS、SIGABRT です。デバッガでプラグインをデバッグする場合は、Maya のこの動作を抑制し、デバッガでこの信号を受信したいと考えるでしょう。これは、環境変数を以下のように設定すると実行できます。

setenv MAYA_DEBUG_NO_SIGNAL_HANDLERS 1

この変数は、環境内か Maya.env ファイルで設定できます。デバッガとして cvd を使用する場合は、コンフリクトの可能性に注意してください。Maya シェル スクリプトは、2 つの環境変数の値を設定し、検索場所を Maya バイナリに通知します。その変数は以下のとおりです。

シェルの起動ファイル(.cshrc か .profile)内でどちらかの変数を設定した場合は、これを保護して、(Maya シェル スクリプトがデバッガを起動したあとで)デバッガが起動したシェルが変更内容を取り消さないようにしてください。

csh か tcsh を使用する場合は、以下のコンストラクトを使用してください。

if ( ! ${?MAYA_LOCATION} )
 setenv MAYA_LOCATION /usr/autodesk/maya
if ( ! ${?LD_LIBRARY_PATH} )
 setenv LD_LIBRARY_PATH whatEver

sh か ksh を使用する場合は、以下のコンストラクトを使用してください。

MAYA_LOCATION=${MAYA_LOCATION:=/usr/autodesk/maya}
export MAYA_LOCATION
LD_LIBRARY_PATH=${LD_LIBRARY_PATH:=whatEver}

export LD_LIBRARY_PATH