ヘアの衝突
 
 
 

ヘア システムのヘアをそれ自体または他のオブジェクトと衝突させることができます。ヘアと衝突させるオブジェクトを設定する代わりに、またはそれに付け加えて、黙示的なコリジョン オブジェクトの役割を果たすヘアのコンストレインを使用することもできます。これらの黙示的なコリジョン オブジェクトはシェルではなく空間領域であるため、ヘアがサーフェスにくっつくような場合に便利です。また、コリジョンの作成(Make Collide)などの衝突オプションはヘア システム全体に影響を与えますが、特定のヘア カーブに影響を与えるコリジョン オブジェクト コンストレインを設定することもできます。コリジョン コンストレインとジオメトリを使った衝突を組み合わせると、コリジョン オブジェクトのサーフェスの精度を維持しつつ、強い衝突を作成できます。衝突球体(Collide Sphere)および衝突立方体(Collide Cube)を使用した黙示的なコリジョン オブジェクトの詳細については、 ヘア コンストレインのセットアップを参照してください。

注:反復(Iterations)ダイナミクス(Dynamics))により、コリジョン テストの回数は増加します。設定を 8 にすれば、4 の時の倍になります。これにより、衝突の結果が向上することがありますが、シミュレーションに要する計算が遅くもなります。反復(Iterations)の値を増やす場合、固さ(Stiffness)の値を低くして、埋め合わせる必要があります。

衝突の微調整

衝突させたサーフェスにヘアがくっついてしまった場合は、次のことを考慮してください。

ヘアを地面と衝突させるには

  1. ヘア システムのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、コリジョン(Collisions)セクションの地面に衝突(Collide Ground)をオンにします。「地面」は地表プレーン(またはグリッド)です。
  2. 必要に応じて、地表プレーンに関連する地面の高さ(Ground Height)の値を調整します。

ヘアをオブジェクトと衝突させるには

  1. ヘア システムを選択します( ウィンドウ > アウトライナ(Windows > Outliner))。
  2. ヘアと衝突させるオブジェクトまたはサーフェスを Shift キーを押したままクリックして選択します。
  3. ヘア > コリジョンの作成(Hair > Make Collide)を選択します。コリジョン オブジェクトに geoConnector ノードが追加されます。

    うまく衝突しない場合は、ヘア システムのアトリビュート エディタ衝突(Collide)がオンになっていることを確認します。詳細については、 コリジョン(Collisions)を参照してください。

    ヘアがコリジョン オブジェクトを突き抜けてしまう場合は、以下を試してみてください。

    • コリジョン オブジェクトの GeoConnector ノードのテッセレーション(Tessellation)の値を大きくする。
    • hairSystemShape のコリジョン(Collisions)セクションで衝突上のサンプル数(Collide Over Sample)の値を大きくする。

ヘア同士を衝突させるには

  1. ヘア システムのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、コリジョン(Collisions)セクションのセルフ コリジョン(Self Collide)をオンにします。
  2. 衝突の幅のオフセット(Collide Width Offset)を含むコリジョン設定を調整します。