再生のためシーンを最適化する
 
 
 

この章では、Maya シーンのインタラクティブ スピードと再生スピードを簡単に上げるさまざまな方法を詳細に説明します。

表示UI 要素

ヒント:Maya シーンのコンポーネント(セレクション ハンドル、ロケータ、オブジェクト全体など)のいずれかを非表示にすると、シーンのインタラクティブ スピードが上がります。シーンのコンポーネントを非表示にするには、 ディスプレイ > 非表示(Display > Hide)メニューのオプションを使用します。

不要なウィンドウを閉じる

  • 現在作業に使用していない Maya のエディタ、特に(再生中に更新される)グラフ エディタ(Graph Editor)ドープシート(Dope Sheet)を閉じます。
  • その他のアプリケーションのウィンドウをすべて閉じます。
  • DOS のウィンドウまたはターミナルを閉じます。

UI 要素を非表示にする

ディスプレイ > UI 要素(Display > UI Elements) > UI 要素を非表示にする(Hide UI Elements)を選択します。

これにより、Maya メイン ウィンドウのシーン ビュー以外のペインがすべて非表示になります。

ビューで別のシェーディング モードを使用する

パネル(Panel)メニューバーで、シェーディング > インタラクティブ シェーディング(Shading > Interactive Shading)メニューから別のシェーディング モードを選択します。

以下では、さまざまなシェーディング モードをパフォーマンスの良い順に示します。

  • バウンディング ボックス(Bounding Box)
  • ポイント(Points)
  • ワイヤフレーム(Wireframe)
  • シェーディング(Shaded)
  • 高精度レンダリング(High Quality Rendering)

デフォルト ライティングを使用する

パネル(Panel)メニュー バーで、ライティング > デフォルト ライティングの使用(Lighting > Use Default Lighting)をオンに設定します。

デフォルト ライティングの使用(Use Default Lighting)オンに設定すると、メニュー項目の横にチェックマークが表示されます。

ハードウェア テクスチャリングとバック フェース カリングをオフに設定する

パネル(Panel)メニュー バーで、次の操作を実行します。

  • シェーディング > ハードウェア テクスチャリング(Shading > Hardware Texturing)をオフに設定します。
  • シェーディング > バック フェース カリング(Shading > Back Face Culling)をオフに設定します。

ハードウェア テクスチャリングとバック フェース カリングをオフに設定した場合、メニュー項目の横のチェックマークは表示されません。

高速操作をオンに設定する

ディスプレイ > オブジェクト ディスプレイ > 高速操作(Display > Object Display > Fast Interaction)をオンに設定します。

高速操作(Fast Interaction)オンに設定すると、メニュー項目の横にチェックマークが表示されます。このモードでは、オブジェクトの画面上でのサイズに基づく解像度でオブジェクトが描かれます。すなわち、オブジェクトがカメラから遠いほど、オブジェクトの描画解像度が低くなります。

固定オブジェクトをテンプレート モードに設定する

テンプレート化されたオブジェクトは、再生時には再描画されません。また、テンプレート化されたオブジェクトは、カレント ビューがシェーディング モードであっても、常にワイヤ モードで描かれます。

したがって、シーン内のオブジェクトを操作するときは、同じシーン内にある現在は重要でない大きなオブジェクトをテンプレート モードにすると効果的です。

グリッド表示をオフに設定する

ディスプレイ > グリッド(Display > Grid)を選択します。

グリッド(Grid)メニュー項目をオフ(チェックマークなし)に設定すると、シーン ビューではグリッドが表示されません。

タイム スライダを非表示にする

ディスプレイ > UI 要素(Display > UI Elements) > タイム スライダ(Time Slider)を選択します。

タイム スライダ(Time Slider)メニュー項目をオフ(チェックマークなし)に設定すると、タイム スライダは Maya のメインインタフェースに表示されません。

タイム スライダのキー マークをオフに設定する

再生ビューの更新(Update View)アクティブ(Active)に設定する

モデリング

無効なジオメトリを削除する

  • ファイル > シーン サイズの最適化(File > Optimize Scene Size) を選択します。

    シーン サイズの最適化オプション(Optimize Scene Size Options)ウィンドウが表示されます。

  • NURBS サーフェス + カーブ(NURBS Surfaces + Curves)をオンに設定し、オプションの隣にある今すぐ最適化(Optimize now)ボタンをクリックします。

未使用のジオメトリを削除する

NURBS オブジェクトの評価回数を減らす

ディスプレイ > NURBS(Display > NURBS)メニューを使用して、NURBS オブジェクトの各スパンに沿った評価回数を減らします。

描画速度が最も高速になるのはハル(Hull)モードです。粗(Rough)中(Medium)高(Fine)の各モードは、ホットキーとして設定されているので、キーボードの 1、2、3 キーを使用して簡単に選択することができます。詳細については、『Maya NURBS モデリング』マニュアルの「 NURBS の概要」を参照してください。

スケルトン

ジョイント表示をオフに設定する

ディスプレイ > 非表示 > キネマティクスの非表示 > ジョイント(Display > Hide > Hide Kinematics > Joints)を選択します。

スキニング

未使用のスキン インフルエンスを削除する

この操作により、ウェイトが 0 のスキン インフルエンスがすべてスキニングしたジオメトリから切断されます。

スキンのユーザ法線のデフォメーションを無効にする

  • スムースなスキニングが行われたオブジェクトを選択し、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)を開きます。
  • skinCluster ノードのタブを選択します。
  • スムース スキン アトリビュート(Smooth Skin Attributes)セクションでユーザ法線のデフォーム(Deform User Normals)アトリビュートをオフに設定します。

スキニングしたジオメトリをワイヤフレームとして表示する

パネル(Panel)メニュー バーでシェーディング > ワイヤフレーム(Shading > Wireframe)を選択します。

この機能はスキニングしたオブジェクトのベースが三角形以外の場合に便利です。

アニメーション

未使用のアニメーション コンポーネントを削除する

  1. ファイル > シーン サイズの最適化(File > Optimize Scene Size) を選択します。

    シーン サイズの最適化オプション(Optimize Scene Size Options)ウィンドウが表示されます。

  2. 以下をオンに設定します。
    • アニメーション カーブ(Animation Curves)
    • アニメーション クリップ(Animation Clips)
    • ポーズ(Poses)
    • キャッシュされたデータ(Cached Data)
    • デフォーマ(Deformers)
    • エクスプレッション(Expressions)
    • コンストレイン(Constraints)
    • ペア ブレンド(Pair Blends)
  3. 最適化(Optimize)ボタンをクリックします。

平坦なアニメーション カーブをすべて削除する

編集 > 種類ごとに削除 > スタティック チャンネル(Edit > Delete by Type > Static Channels)を選択します。