移動先: 概要 戻り値 関連項目 フラグ Python の例

概要

currentUnit([angle=string], [fullName=boolean], [linear=string], [time=string], [updateAnimation=boolean])

注意: オブジェクト名や引数を表す文字列はカンマで区切ります。これは概要には示されていません。

currentUnit は「元に戻す」が可能、「照会」が可能、「編集」が不可能です。

このコマンドを使うと、Maya での作業における単位を変更することができます。次の 3 種類の単位があります: linear、angular、time。

カレント単位によって、Maya の全コマンドでの数値の解釈方法が決まります。たとえば、カレントのリニア単位が cm であるとします。

move 5 -2 3;
sphere -radius 4;
上記コマンドは、X 軸方向に 5cm、Y 軸方向に -2cm、Z 軸方向に 3cm 移動し、半径 4cm の球体を作成する、と解釈されます。同様に、カレントの時間単位が Film（24 フレーム/秒）であるとします。
currentTime 6;
上記コマンドは、カレント タイムがフィルム単位でフレーム 6、つまり 6/24 秒つまり 0.25 秒に設定されると解釈されます。

コマンドでそれぞれの単位を指定すると、値を特定した単位はいつでもオーバーライドできます。たとえば、上記の例を使用して説明します。

move 5m -2mm 3cm;
sphere -radius 4inch;
currentTime 6ntsc;
上記コマンドは、オブジェクトを X 軸方向に 5m、Y 軸方向に -2mm、Z 軸方向に 3cm 移動し、半径が 4 インチの球体を作成し、カレント タイムを NTSC 単位の 6 フレームに変更することを意味します。NTSC 単位の 6 フレームは、カレント単位（Film）では 0.2 秒または 4.8 フレームです。

戻り値

string設定された新しいカレント単位

戻り値の型は照会モードでは照会フラグが基になります。

関連項目

displayAffected, displayColor, displayCull, displayLevelOfDetail, displayPref, displayRGBColor, displaySmoothness, displayStats, displaySurface, hide, refresh, showHidden, toggle

フラグ

angle, fullName, linear, time, updateAnimation
ロング ネーム（ショート ネーム） 引数型 プロパティ
linear(l) string createquery
カレントのリニア単位を設定します。有効な文字列:
[mm | ミリメートル | cm | センチメートル | m | メートル | km | キロメートル | in | インチ | ft | フィート | yd | ヤード | mi | マイル ]
照会すると、カレントのリニア単位を示す文字列を返します。
angle(a) string createquery
カレントの角度単位を設定します。有効な文字列:
[deg | ° | rad | ラジアン ]
照会すると、カレントの角度単位を示す文字列を返します。
time(t) string createquery
カレントの時間単位を設定します。有効な文字列:
[ 時 | 分 | 秒 | ミリ秒 | ゲーム | フィルム | PAL | NTSC | show | palf | ntscf]
照会すると、カレントの時間単位を返します。

時間単位には長い記述形式はありません。 秒ベースでない時間単位は、以下のフレーム/秒として解釈されます。

  • game: 15 fps
  • フィルム: 24 fps
  • PAL: 25 fps
  • NTSC: 30 fps
  • show: 48 fps
  • palf: 50 fps
  • ntscf: 60 fps
fullName(f) boolean query
照会モード専用フラグです。-linear/-angle/-time フラグのいずれかと一緒に指定すると、単位の長い記述形式を返します。 たとえば、mm と millimeter は同じ単位ですが、前者は単位名の短い記述形式で後者は長い記述形式です。
updateAnimation(ua) boolean create
編集モード専用フラグです。-time フラグと一緒に指定すると、キーのタイム設定が更新されません。デフォルトでは、カレントの時間単位を変更すると、再生のタイミングが保持されるようにキーのタイム設定が変更されます。たとえば、カレントの時間単位を ntsc に変更すると、12film フレームに設定されていたキーは 15ntsc フレームに変更されます。12film と 15ntsc は両者とも 0.5 秒でキー設定されます。-updateAnimation を false に指定すると、12ntsc フレームにキー設定されたままになります。 デフォルトでは、-updateAnimation は true です。
: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : タプルまたはリストとして渡された複数の引数を持てるフラグ

Python の例

import maya.cmds as cmds

# What is the current linear unit?
cmds.currentUnit( query=True, linear=True )

# What is the current angular unit in its long name form?
cmds.currentUnit( fullName=True, query=True, angle=True )

# Change the current time unit to ntsc
cmds.currentUnit( time='ntsc' )

# Change the current linear unit to inches
cmds.currentUnit( linear='in' )