移動先: 概要 戻り値 関連項目 フラグ MEL の例

概要

bindSkin [-byClosestPoint] [-byPartition] [-colorJoints] [-delete] [-doNotDescend] [-enable boolean] [-name string] [-partition string] [-toAll] [-toSelectedBones] [-toSkeleton] [-unbind] [-unbindKeepHistory] [-unlock] [objects]

bindSkin は「元に戻す」が可能、「照会」が可能、「編集」が可能です。

このコマンドは、現在選択しているオブジェクトと現在選択しているスケルトンをバインドします。バインド可能なシェイプ: メッシュ、NURBS カーブ、NURBS サーフェス、ラティス、サブディビジョン サーフェスとAPI シェイプ。複数のシェイプと複数のスケルトンを選択またはコマンド ラインで指定して、一度にバインドすることができます。選択の順序は重要ではありません。

スキンはいわゆる「リジッド」バインドを使ってバインドされます。「リジッド」バインドでは、コンポーネントはスケルトンの中で最も近くにあるボーンにアタッチされます。フレクサを後からスケルトンに追加して、ジョイント周囲のスキニングを滑らかにすることができます。

スキンは選択したジョイントのスケルトンの階層全体にバインドしたり、選択したジョイントだけにバインドしたりすることができます。デフォルトでは階層全体にバインドされます。-tsb/-toSelectedBones フラグで、選択したボーンだけにバインドすることができます。

このコマンドを使用して、スケルトンからスキンをデタッチすることもできます。 スキンのデタッチは、 ボーンの挿入、ボーンの削除、スケルトンやスキンのバインド位置の変更、スキニング ノードの完全削除など、さまざまな状況で使用できます。スキンをデタッチするときに使用するオプションは、削除したいスキニング情報の量によって異なります。すなわち、(1) -delete または -unbind: 全スキニング ノードの削除。(2) -unbindKeepHistory: スキニング セットは削除するが、ウェイトは保持。(3) -disable: スキニングを無効にするが、スキニング セットとウェイトは保持。

戻り値

string

戻り値の型は照会モードでは照会フラグが基になります。

関連項目

blendShape, boneLattice, copyFlexor, copySkinWeights, dagPose, flexor, skinCluster, skinPercent, wire, wrinkle

フラグ

byClosestPoint, byPartition, colorJoints, delete, doNotDescend, enable, name, partition, toAll, toSelectedBones, toSkeleton, unbind, unbindKeepHistory, unlock
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数型 プロパティ
-toSkeleton(-ts) create
オブジェクトが、選択したスケルトンにバインドされます。toSkeleton、toAll と toSelectedBones フラグは両立しません。デフォルトは toSkeleton フラグです。
-toSelectedBones(-tsb) create
オブジェクトは、選択したボーンにのみバインドされます。
-toAll(-ta) create
オブジェクトが選択したスケルトン全体にバインドされます。toSkeleton が影響ゼロではないボーンのみバインドするのに対して、 toAll では影響ゼロのボーンもバインドされます。
-byClosestPoint(-bcp) create
オブジェクトの各ポイントをそのポイントに一番近いセグメントにバインドします。 byClosestPoint フラグと byPartition フラグは両立しません。デフォルトは byClosestPoint フラグです。
-byPartition(-bp) create
パーティションの各グループを、グループの中心から一番近いセグメントにバインドします。パーティションは -p/-partition フラグで指定する必要があります。
-partition(-p) string create
バインドするパーティションを指定します。このフラグは、-bp/-byPartition フラグと共に使用されたときだけ有効です。
-unbind(-ub) create
選択したオブジェクトのバインドを解除します。これで、オブジェクトは、スケルトンと一緒には移動しなくなります。使用されなくなった bindSkin ヒストリは削除されます。
-unbindKeepHistory(-ubk) create
選択したオブジェクトのバインドを解除します。これで、オブジェクトは、スケルトンと一緒には移動しなくなります。ただし、スキンの既存のウェイトは保持され、次にスキンがバインドされるときに使われます。このオプションは、スキンのウェイト情報を残したままスケルトンを修正したい場合に使用されます。
-unlock(-ul) create
選択したオブジェクトをロック解除します。スケルトンからオブジェクトのバインドが解除されると通常の結果を示さなくなるため、bindSkin は移動、回転、スケールをロックします。このコマンドは、選択したオブジェクトの移動、回転、スケールのロックを解除します。
-delete(-d) create
選択したスケルトン上のスキンをデタッチして、バインドに関連したコンストラクション ヒストリすべてを削除します。
-enable(-en) boolean create
選択したスケルトン上の無効な状態にあるバインドの有効化/無効化を切り替えます。 選択したボーンのバインドだけを有効にするには、ボーンを選択して -tsb フラグを -en フラグと共に使用します。このフラグは、セット情報やスキニングのウェイト情報を失うことなくバインドを一時的に無効にする場合に使用されます。たとえば、bindPose を修正したい場合です。
-doNotDescend(-dnd) create
選択したオブジェクトの下にあるペアレント化されたシェイプへはバインドしません。 選択したオブジェクトにだけバインドします。
-colorJoints(-cj) create
バインド モードでは、このフラグは、ジョイントのスキン セットに割り当てられたカラーを基にして、ジョイントにカラーを割り当てます。 削除モードとロック解除モードでは、このフラグは、スキンとしてバインドされなくなったジョイントからカラーを削除します。 disable モードと unbindKeepHistory モードでは、このフラグは何にも作用しません。
-name(-n) string create
このフラグは現在サポートしていません。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : 1 つのコマンドで複数回使用可能なフラグ

MEL の例

// to bind the selected objects to the selected skeleton
//
bindSkin;

// to bind nurbsSphere1 and pPlane1 to the skeleton containing joint2
//
bindSkin nurbsSphere1 joint1 pPlane1;

// to bind the selected partition to the selected skeleton
//
bindSkin -bp;

// to bind the selected objects to the selected bones only,
// not the entire skeleton
//
bindSkin -tsb;

// to detach the selected objects and delete any unused
// bindSkin history
//
bindSkin -unbind;

// to detach pPlane1 and delete any unused
// bindSkin history
//
bindSkin -unbind pPlane1;

// to detach the selected objects and keep the history
//
bindSkin -unbindKeepHistory;

// to disable the skin on the selected skeletons. This gives
// the effect of detaching the skin without removing the
// bindSkin groups on the object
//
bindSkin -enable 0;

// to enable skin on a skeleton which has been disabled
//
bindSkin -enable 1;