ラップ デフォーマでスキニングを行う
 
 
 

スキニングとは、変形可能オブジェクトをスケルトンにバインドするプロセスを指します。通常、バインドする変形可能オブジェクトは、NURBS サーフェスまたはポリゴン サーフェス(メッシュ)です。こうしたジオメトリ オブジェクトはキャラクタのサーフェス、すなわち、スキンになり、そのシェイプはスケルトンのジョイントの動作に従って変形します。キャラクタのスケルトンを一旦構築すれば、スムース スキニング方法やリジッド スキニング方法を使用してキャラクタをスキニングすることができます。

ラップ インフルエンス オブジェクト自体も変形可能オブジェクトであるため、スムース スキニングやリジッド スキニングでスケルトンにバインドすることができます。同様に、キャラクタのスキンを作成する NURBS サーフェスまたはポリゴン サーフェスにこのようなスキニングを適用することができます。

ラップ デフォーマを使用したスキニングでは、まずキャラクタのスキンに使用する変形可能オブジェクト用のラップ デフォーマを作成します。次に、ラップ インフルエンス オブジェクトをスケルトンにバインドします。結果として、スケルトンの動きが、ラップ インフルエンス オブジェクトを通じて間接的に変形されるオブジェクトに作用します。一方で、ラップ インフルエンス オブジェクトを操作してデフォメーション エフェクトをより細かく制御することができます。ラップ デフォーマを使用してスキニングを行うこの方法を、ラップ スキニングと呼びます。