レッスン 2: マッスルのポーズ状態を設定する
 
 
 

このレッスンでは、マッスルのポーズ状態を設定する方法について紹介します。

レッスンで使用するシーンを開く

  1. Sabertooth_Set_Start.mb ファイルをロードします。

    このシーンには、前脚のマッスルを持つ剣歯虎が含まれています。

  2. タイムラインをスクラブして、脚のマッスルがアニメーション全体を通してどのように変形するか確認します。

    前脚のマッスルの変形が強調されていることがわかります。デフォルトでは、すべてのマッスルに一定量のジグルが含まれているため、デフォメーションが発生します。次の手順では、デフォルトのジグルを削除して、マッスルのポーズ状態をより適切に視覚化して設定できるようにします。

ポーズ状態の設定

注:ポーズ状態はマッスルのスカルプトを開始する前に設定しておくのが最適ですが、マッスル作成プロセスのどの時点でも編集できます。

デフォルトのジグルをオフにするには

  1. 前脚のマッスルを選択します。
  2. シーン ビューで前面カメラに切り替えて、マッスル サーフェスの長さに沿って 4 つの断面コントロールを選択します。

    これらの外側のワイヤフレーム ボックスに、ジグル設定が格納されます。

  3. チャンネル ボックス(Channel Box)で、ジグル(Jiggle)アトリビュートを 0 に設定します。
  4. パース ビューに戻して、再度アニメーション全体をスクラブします。

    マッスル デフォメーションがかなり自然.になっています。デフォルトのジグル値がないため、次の手順では 3 つのメイン ポーズ状態をより簡単に設定できます。

ポーズ状態を設定するには

  1. 前脚のマッスルを選択します。
  2. メイン メニューから マッスル > マッスル/ボーン > マッスル クリエイタ(Muscle > Muscles/Bones > Muscle Creator)を選択します。
  3. マッスル クリエイタ(Muscle Creator)で、編集(Edit)タブに切り替えます。

    編集タブには、さまざまなポーズ状態のマッスル サーフェスを形成し、微調整できるコントロールがあります。

  4. フレーム 3 に進み、前脚のマッスルをレスト状態にします。
  5. マッスル クリエイタポーズ(Poses)セクションで、レスト(Rest)ボタンをクリックします。

    これで、マッスルのカレント ポーズがレスト状態に設定されます。

  6. フレーム 15 に進み、伸長(Stretch)をクリックします。

    この時点で上肢と脚のジョイントはほぼ平行で、マッスルが正しく伸長した位置になっていることを示します。

    マッスルのサーフェスは、状態が設定されると薄くなります。

  7. フレーム 7 に進み、収縮(Squash)をクリックします。

    この時点で上肢は脚のジョイントに対してほぼ直角で、マッスルが正しく収縮していることを示します。

    マッスル サーフェスのボリュームが少し拡張され、その新しい設定状態に合うように補正されます。

これでポーズ状態が設定されたので、ジグルをオンに戻すことができます。アニメーション全体をスクラブすると、前脚のマッスルが膨らんだり伸長したりするのをはっきり確認できるようになりました。

レッスンを終えて

このレッスンでは、マッスルのポーズ状態の設定方法について学習しました。このレッスンの完成ファイルである Sabertooth_Set_End.mb は、Maya マッスルの高度なテクニックのフォルダにあります。

これでマッスルのアタッチ ポイント ロケータを調整し、その長さとシェイプを編集する準備が整いました。