煙エフェクトを微調整する
 
 
 

nParticle と、Maya Nucleus ソルバで生成するダイナミックな風を使用してパーティクルのモーションに作用させることもできます。nucleus システムで生成される重力と風のフォースは、フィールドを使用して作成する Maya のダイナミック フォースとは異なります。nucleus フォースは内部的なフォースで、nucleus オブジェクトにのみ作用します。同一の nucleus ソルバに割り当てた nucleus オブジェクトは、ソルバの風と重力と同じ強度で作用されます。

このセクションでは、軸マグニチュードランプを作成して、フィールド ボリュームのさまざまな地点でフィールドのマグニチュード制御します。フィールドのマグニチュードがボリュームの下部から上部まで徐々に大きくなるように指定し、nParticle がフィールド ボリュームを通過するにつれて、nParticle へのフィールドのインフルエンスが大きくなるようにします。煙のシミュレーションを仕上げるため、nucleus を使用して、煙が立ち昇りながら漂うようにします。

注:同じ nucleus ソルバに割り当てられた残りの nucleus オブジェクト(nCloth オブジェクトまたはその他の nParticle オブジェクト)も、この風のフォースの作用を受けます。

軸マグニチュード ランプを作成するには

  1. アウトライナ(Outliner)Field_Smoke1 を選択します。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Edito)ボリューム コントロール アトリビュート(Volume Control Attributes)セクションを展開し、軸マグニチュード(Axial Magnitude)セクションを参照します。
  3. 軸マグニチュード(Axial Magnitude)ランプ内をクリックして新しいマーカを 2 つ作成し、以下を設定してランプを作成します。
    マーカ 選択した位置(Selected Position) 選択した値(Selected Value) 補間(Interpolation)
    1 0.055 0.520 リニア(Linear)
    2 0.315 0.900 リニア(Linear)
    3 0.961 1.0 リニア(Linear)
  4. シミュレーションを再生します。

nucleus をシミュレーションに追加するには

  1. アウトライナ(Outliner)nParticle_Smoke を選択します。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nucleus1 タブを選択します。
  3. 重力と風(Gravity and Wind)セクションで、風速(Wind Speed)を 0.85 に設定します。

    風速は風のフォースと強度を定義します。値が大きいほど風速は速くなり、煙に対してより顕著な効果が得られます。

  4. 風向(Wind Direction)を設定するには、次の手順を実行します。
  5. 風のノイズ(Wind Noise)を 0.686 に設定します。

    これにより、風の方向が少しランダム化します。

  6. シミュレーションを再生します。

    煙のシミュレーションをよりリアルにするため、煙草の煙がシミュレーションの最初のフレームで立ち昇るようにエフェクトを設定できます。このためには、nParticle オブジェクトの初期状態を設定します。

nParticle オブジェクトの初期状態を設定するには

  1. シミュレーションを再生し、フレーム 300 またはその近くで停止します。
  2. アウトライナ(Outliner)nParticle_Smoke を選択します。
  3. nSolver > 初期状態 > カレントから設定(nSolver > Initial State > Set From Current)を選択します。
  4. シミュレーションを開始フレームまで巻き戻してから再生します。