レンダーレイヤの例: 自動車のプレビュー

ユーザガイド > レンダリングとレンダーセットアップ > レンダリング > 付録 > 付録 D: レンダーレイヤプリセット >

自動車デザインのプレビューイメージの例を考えます。自動車モデルの配色を選択しながら、可能なかぎり現実味のあるライティングを作成します。さらに、外観に合わせて背景画像を簡単に変更できることが必要です。

これはレンダーレイヤを使用する Maya と画像編集ソフトウェアを使って行います。

Maya では、このシーンの周囲にさまざまな反射サーフェスと環境ライティングを配置して、最適なレンダリングを実現します。

シーンの作業時には、さまざまなレイヤが作成され、プレビューされます。最終的なイメージは、レイヤ化された PSD フォーマットで保存されます。レイヤ化された PSD フォーマットへの保存の詳細については、レイヤを PSD フォーマットにレンダーするを参照してください。最終的なイメージは、9 つの合成レイヤを含みます。

2 つのビューティレイヤがあります。1 つは赤色の自動車モデルで、もう 1 つは青色の自動車モデルです。これは、レイヤ単位の自動車オブジェクト上のマテリアル割り当てを切り替えることで、Maya で簡単に実行できます。これを使用すると、カラーが異なる最終的な自動車イメージをすばやく簡単に作成できます。他のすべてのレイヤでも同じようにこのような効果を最終的なイメージに与えることができます。
黒の背景イメージがあります（簡単に置き換え可能）。ビューティレイヤとバックグラウンドレイヤは、法線（Normal）ブレンドモードで適切に配列されて、ビューティレイヤがバックグラウンドイメージの「前面」に表示されます。
Maya レンダープリセットを使用して、輝度デプス、シャドウ、オクルージョン、およびスペキュラレイヤが作成されます。それぞれイメージのリアルなライティングをもたらします。これらのプリセットとこれらが最終レンダリングイメージに与える効果の詳細については、レイヤプリセットによる作業を参照してください。

ブレンドモードの詳細については、レイヤのブレンドモードを参照してください。
最後に、反射レイヤがあります。これはジオメトリマットレイヤを使用してイメージ編集ソフトウェアで統合され、自動車以外の場所にだけ反射を生成します。

最終的なイメージは、さまざまなパスによってエフェクトが加えられ、非常にリアルなライティングになります。スペキュラレイヤは反射とグローを際立たせ、オクルージョンレイヤはクレバスの中やジオメトリの下部分にリアルな陰影を加え、輝度デプスレイヤはイメージのカメラから遠くになる部分に陰影を加えています。また、シャドウレイヤは自動車のイメージとその周囲にシャドウを追加します。最後に、反射レイヤはモデルに反射を追加します。