ブラシとストローク
 
 
 

従来のペイント プログラムと同様に、ペイント エフェクト(Paint Effects)でもブラシとペイント ストロークを使用できます。ペイント エフェクトのブラシとストロークには、固有の画質と特性があります。

ブラシには、ペイントの外観と動作を定義するさまざまなアトリビュートがあります。テンプレート ブラシの設定では、ブラシの初期設定が定義されます。

ペイント エフェクト(Paint Effects)ブラシをドラッグすると、ペイント ストロークと呼ばれるブラシ パスが作成されます。

ストロークは、ストローク パスに沿ってペイントを適用する方法を定義するアトリビュートを持つ、3D カーブ(またはカーブの集まり)です。ストロークは 3 次元シーンまたはオブジェクトに直接ペイントできます。

シェルフまたはバイザーからプリセット ブラシを選択すると、選択したブラシがテンプレート ブラシにコピーされます。テンプレート ブラシの設定は次回以降のストロークに影響を与えますが、以前にペイントされたストロークは影響を受けません。

シェルフからペイント エフェクト(Paint Effects)のプリセット ブラシを選択するには

  1. ツール ボックス パネル レイアウトのショートカットから、単一のパース ビュー(Single Perspective View)を選択します。
  2. シェルフからペイント エフェクト(Paint Effects)タブを選択して、ペイント エフェクトのプリセット ブラシを表示します。

  3. ペイント エフェクト(Paint Effects)のシェルフからデイジー大ブラシ(Daisy Large Brush)を選択します。

    シーン ビューのカーソルが、赤い円と垂直線からなる形に変わります。これは、ストロークをペイントするように設定されていることを示します。円はブラシ パスの幅を表します。このパスが実際のペイントの幅として表示されるストロークのタイプもあれば、植物や樹木など、チューブのシーディング パスの幅を示すストロークのタイプもあります。

    選択されたプリセット ブラシの設定は、テンプレート ブラシにコピーされます。テンプレート ブラシの設定は、ペイント ストロークを描画するときに使用されます。ペイントを開始する前にプリセット ブラシを修正する場合は、プリセット ブラシを選択した後にテンプレート ブラシを編集する必要があります( ペイント エフェクト > テンプレート ブラシの設定(Paint Effects > Template Brush Settings))。

    デフォルトでは、ブラシ カーソルは地表プレーンに沿って移動します。地表プレーンは X、Z 次元に配置されています。これがブラシ カーソルのデフォルト動作です。ペイント ストロークを描画すると、ストロークが地表プレーン(X、Z)に適用されます。

シーン ビューに 3 次元ストロークをペイントするには

  1. デイジー ブラシを選択した状態で、次のいずれかの方法を使って地表プレーンに 1 本の短いペイント ストロークを描きます。

    シーン ビューのペイント ストロークのパスに沿って、1 つまたは複数のデイジーの茎がワイヤフレームで表示されます。シーン ビューにストロークをペイントする際、ストロークは最初はワイヤフレームで表示されます。ペイントはレンダーされるまではストロークに適用されません。

    カーブすなわちストロークから伸びる茎は、チューブと呼ばれます。ペイント エフェクト(Paint Effects)では、ストロークはシンプル ストロークかチューブ付きストロークのいずれかです。

    ストロークにはカーブがコネクトされているので、シーンの他のオブジェクトと同様にストロークを移動、スケール、回転することができます。カーブを編集すると、ストローク パスのシェイプを変更できます。

  2. シーンをドリーおよびタンブルして、このチューブ付きストロークが 3 次元でよく見えるようにします。
  3. ツール ボックス から移動ツールを選択します。

    移動マニピュレータ アイコンが X、Y、Z の原点に表示されます (移動マニピュレータが表示されない場合は、ストロークをクリックして 移動ツールで再選択します)。

  4. シーン ビューで、移動ツール マニピュレータのいずれかの矢印をドラッグしてストロークを再配置します。

ストロークをペイントすると、そのたびにペイント エフェクト(Paint Effects)によってブラシとストロークの新しいノードが作成され、ペイントしたストロークにアタッチされます。こうしたブラシとストロークのノードは作成したあとで、変更することができます。これらのブラシやストロークのアトリビュートを編集するには、アトリビュート エディタを使用します。

既存のペイント ストロークのアトリビュートを変更するには

  1. ステータス ライン表示/非表示アイコンをクリックしてアトリビュート エディタを表示します。

    アトリビュート エディタが表示されます。

  2. シーン ビューで、デイジーにコネクトされているペイント ストロークを選択します。次のいずれかの方法でストロークを選択できます。

    アトリビュート エディタが更新され、選択したストロークにコネクトされているノードが表示されます。ストロークの各種アトリビュートは別々のタブに表示されます。それぞれのタブは、特定のアトリビュート セットにコネクトされたノードを表しています。

  3. strokeDaisyLarge1 タブをクリックして、アトリビュートを表示します。

    このタブには、トランスフォーム ノードに関する情報が含まれています。これは、このタブにある最も重要なアトリビュートがストロークのカーブ トランスフォームを制御しているからです。

  4. トランスフォーム アトリビュート回転(Rotate)を 0、90、0 に設定します。

    ストロークが Y 軸を中心に 90 度回転します。

  5. strokeShapeDaisyLarge1 タブをクリックして、アトリビュートを表示します。

    このタブはストローク アトリビュート ノードと呼ばれます。これは、最初にストロークを作成したときにこのタブのアトリビュートによってペイント ストロークのプロパティが確立されるからです。

  6. 矢印をクリックして範囲の境界(End Bounds)セクションを展開し、最小クリップ(Min Clip)アトリビュートと最大クリップ(Max Clip)アトリビュートを表示します。

    最小クリップ(Min Clip)はパスに沿ったストロークの起点を、最大クリップ(Max Clip)はパスに沿ったストロークの終点をそれぞれ指定します。

  7. 最大クリップ(Max Clip)スライダを現在の値 1.0 から 0.1 にドラッグします。

    ストローク パスが短くなります。

    最小クリップ最大クリップをアニメートすると、パスに沿って進むペイント エフェクトを作成できます。

  8. 最大クリップ スライダを元の値 1.0 に戻します。
  9. daisyLarge1 アトリビュート タブをクリックして、アトリビュートを表示します。

    これは、ストロークにコネクトされたペイント ブラシに関係するアトリビュートを含むノードです。

  10. グローバル スケール(Global Scale)アトリビュートを 6.0 に設定します。

    ストロークのパスに沿ってデイジーが拡大します。

  11. daisyLarge1 ノードのチューブ(Tubes)アトリビュート セクション、次に動作(Behavior)フォース(Forces)の順に展開します。

  12. 重力(Gravity)スライダを右にドラッグして、重力値を 1.0 に設定します。

    重力を大きくしたため、デイジーはしおれてしまったかのように地表プレーンの上に倒れます。

    重力スライダをドラッグしてほぼ元の位置に戻し、茎がまっすぐに見えるようにします。

    アトリビュート エディタの最後のタブは時間(time)ノードです。時間ノードはアニメーションやダイナミクスで使用します。このレッスンではこのノードは使用しません。