マニピュレータとは
 
 
 

マニピュレータは、ユーザイベントに対応する 3D グラフィカル エレメントを使用して、マニピュレータ自体を作成するノードです。マニピュレータはイベントを値に変換し、シーン内の別のノードのアトリビュート値を修正するために使用します。アトリビュート値は、他のディペンデンシー グラフ ノードで使用される、標準的なプラグとコネクションのメカニズムではなく、マニピュレータで直接修正されます。

マニピュレータは、マニピュレータの表示ツール(Show Manipulator Tool)かユーザ定義コンテキストで起動します。トランスフォーム(Transform)ノードのサブクラスとして DAG 内に存在しますが、マニピュレータの表示ツールかコンテキストがアクティブで、対応するオブジェクトが選択されている場合のみに存在します。トランスフォームとは異なり、ハイパーグラフ(Hypergraph)やアウトライナ(Outliner)では可視でなく、Maya のセレクション リストに追加されません。またこのアトリビュートは MEL やアトリビュート エディタ(Attribute Editor)からアクセスできず、ファイルには書き込まれません。

マニピュレータは、整数値や浮動小数点値から行列データにおよぶ各種データ型を操作できるように設計されています。また、1 つまたは複数のアトリビュート値を同時に操作することが可能です。Maya では、ベース マニピュレータという、単純なマニピュレータのセットが定義されています。これは、1 つの論理値、整数値、浮動小数点値からさまざまな長さの浮動小数点値のベクトルにいたるデータ型で動作します。

1 つまたは複数のベース マニピュレータを組み合わせると、コンテナ マニピュレータという、より複雑なマニピュレータを設計できます。API では、コンテナ マニピュレータを作成し、1 つまたは複数のベース マニピュレータを追加してマニピュレータを作成します。新しいマニピュレータは、マニピュレータの表示ツールかユーザ定義コンテキストで起動できます。