ディレクショナル ライト(平行光源)
 
 
 

Maya には自然光や人工光を模倣するさまざまなタイプの光があります。次の手順では、ディレクショナル ライトを使用してシーンのライトを作成します。ディレクショナル ライトは、ライトの平行な光線を使用して、非常に遠いところから照らしてるかのようにシーンを照らします。ディレクショナル ライトは太陽のシミュレートするのによく使われます。

ディレクショナル ライトを作成するには

  1. 作成 > ライト > ディレクショナル ライト(Create > Lights > Directional light) を選択します。
  2. インタラクティブ配置(Interactive Placement)をオフにして、作成(Create)ボタンをクリックします。

    シーンの中心にディレクショナル ライトが作成されます。

    ディレクショナル ライトは太陽に似ているため、ライトを表す矢印アイコンで示されるように、平行な光線が単一の方向からシーン内のすべてのオブジェクトを照らします。ライトの位置は、矢印アイコンが指す方向ほど重要ではありません。

    ライトを作成しても、シーン ビューはデフォルトではこのエフェクトを表示しません。シーン ビューは作成したライトではなく、デフォルトのライティングを使用します。

  3. パネル メニューのライティング > すべてのライトの使用(Lighting > Use All Lights)(ホットキー 7)を選択します。これにより、シーン ビューにはデフォルトのライティングではなく、作成したライトだけが使用されます。あとで再度デフォルトのライティングでシーン ビューを見るには、ライティング > デフォルト ライティングの使用(Lighting > Use Default Lighting)(ホットキー 6)を選択します。

    シーンをレンダーするときに、デフォルトで Maya は作成されたすべてのライトを使用します。ライトが作成されていない場合、Maya は一時的なデフォルトのディレクショナル ライトを作成し、レンダーの完了時に削除します。

次に、ディレクショナル ライトのアトリビュートを編集します。

ディレクショナル ライトを編集するには

  1. 選択したディレクショナル ライトを使って、いろいろな方向にライトを回転させてみましょう。ライトを回転すると、サーフェスのシェーディングが変化します。ライトがサーフェスの方に直接向くほど、シェーディングが明るくなります。ディレクショナル ライトは回転の影響を受けますが、位置の影響は受けません。あとでわかりますが、その他のライトでは位置がライティングに影響を与えます。
  2. 次のようにライトを回転してください。

    この操作により、シーンにあるすべてのオブジェクト サーフェスが、カレントのカメラ ビューでライトの影響を受けるようになります。

  3. ライトを選択したままの状態で、(ウィンドウ(Window)メニューから)アトリビュート エディタを開きます。強度(Intensity)スライダをいろいろな値にドラッグして、輝度のエフェクトの変化を見ます。

    値が大きいほどサーフェスは明るくなります。たとえば、強度(Intensity)1.6 ではライティングが非常に明るくなり、デフォルトのグレー シェーディングのサーフェスが白く見えます。

    注:このレッスンの以降の図のいくつかはレンダリング後のシーンのスナップショットです。シーンをレンダーするには レンダー > カレント フレームのレンダー(Render > Render Current Frame)を選択します。このレッスンでは IPR レンダリングは使用しないでください。IPR レンダリングでは、シーンに対して行う変更によってはイメージが自動的には更新されません。

  4. アトリビュート エディタで、強度(Intensity)の上にあるカラー(Color)の白いボックスをクリックします。カラー チューザ(Color Chooser)が表示されます。
  5. カラー ホイール(六角形)の中をクリックし、マウス ポインタを赤までドラッグします。

    ライティングによりシーンのサーフェスに赤い色相が加味されます。

  6. カラーを白に戻し、強度(Intensity)を 1.2 程度に設定してください。

    この設定をシーンの基本ライティングとして使用します。