以下の手順では、キーフレームを使用してボールの動きの開始位置と終了位置を設定します。
これにより、ボールのトランスフォーム(Transform)アトリビュートすべてについて、フレーム 1 にキーが設定されます。トランスフォーム アトリビュートは X、Y、Z の移動アトリビュートです。このレッスンではボールの移動 X(Translate X)および移動 Y(Translate Y)アトリビュートだけをアニメートしますが、トランスフォーム アトリビュートにすべてキー設定すると、特定のアトリビュートを選択してキー設定する手間が省けます。
タイム スライダにキーマークと呼ばれる赤いマーカーが表示されます。このキーマークは、キーをフレーム 1 に設定すると表示されます。ボールが選択されている状態では、タイム スライダのキーマークはキーを設定した位置を表します。
Maya により、設定した 2 つのキー間にモーションが作成されます。デフォルトでは、アニメーションはフレーム 1 から 72 の間でループ再生されます。この段階では、ボールはフェンスを通り抜けています。
タイム スライダ上でマウスを前後にドラッグ(スクラブ)すると、マウスをドラッグしたスピードでアニメーションを前後に再生することができます。
パネル > レイアウト > 4 ペイン(Panels > Layouts > Four Panes)を使ってシーンを再生する場合、アクティブなパネルにのみボールの動きが表示されます。
ボールがフェンスを通り抜けるのではなく飛び越すようにするには、ボールをフェンスの上に配置し、ここにキーを設定する必要があります。
ボールが地面を離れて、キー設定された開始位置、中間位置、終了位置を結ぶスムースな曲線を描きながら飛んでいき、フェンスを越えて再び地面に落ちます。
これ以降の手順では、キーを設定するたびにアニメーションを再生します。十分な経験を積むまでは、キーを設定するごとに作業中のアニメーションを確認することをお勧めします。
次の手順では、地面の右側中心で、ボールをはずませるためのキーを設定します。
ご使用のコンピュータの処理速度が高速であれば、アニメーションの再生スピードが速すぎることもあるでしょう。デフォルトでは、アニメーションは処理が可能な最高速度で再生されます。このシーンは単純な作りであるため、そのアニメーションはデフォルトのフィルム レート(24 フレーム/秒)より速く再生される場合があります。
アニメーションの動きが止まることや、ぎくしゃくすることがあってもこの段階では気にする必要はありません。制作の最終段階でアニメーションの全フレームをレンダーすると、アニメーションはスムースになります。スムースに流れる本番のスピード(またはそれに近いスピード)でアニメーションをプレビューするには、 ウィンドウ > プレイブラスト(Window > Playblast)を使用します。