Maya には、あるアトリビュート値を別のアトリビュート値に関連付けする、特別なドリブン キーがあります。通常のアニメーション キーでは、タイム スライダのフレームに基づいてアトリビュート値にキーが設定されます。ドリブン キーでは、ドライバ アトリビュートの値に基づいてアトリビュート値にキーが設定されます。
ドライバ アトリビュートを変更すると、ドリブン アトリビュートの値が変更されます。たとえば、人がドアの前を通ったときにドアが開くようなドリブン キーの設定を設定することができます。
複数のアトリビュートを使用して、1 つのアトリビュートを制御することができます。たとえば、肘を回したときに筋肉を膨らませることができます。手首を回したときにも、筋肉を膨らませることができます。
ドリブン キーを設定するとき、Maya は グラフ エディタ(Graph Editor)カーブを作成し、リンクされたアトリビュート間のリレーションシップを示します。通常のアニメーション キーの場合、グラフ エディタの縦軸はアトリビュートの値を示し、横軸は時間値を示します。
ドリブン キーでは、グラフ エディタの縦軸にドリブン アトリビュート値が表示され、横軸にドライバ アトリビュート値が表示されます。グラフ エディタのカーブでは、個々のドライバ アトリビュート値に対応するドリブン アトリビュート値が表示されます。このカーブを編集すると、各アトリビュート間のリレーションシップを変更することができます。ドリブン アトリビュートは(ドライバにより制御されるので)通常のキーフレーム アニメーションはできません。
タイム スライダとドリブン キーは関連しないため、ドリブン キーについては、キーを示すキーマーク(赤い線)がタイム スライダに表示されません。ドリブン キーを使用したアニメーションの再生については、時間の経過に伴ってドライバ アトリビュートの値をアニメートする場合のみ、ドリブン アトリビュートの値が変化します。 ドリブン キーの設定の概要を参照してください。
2 つ以上のドライバ アトリビュートを使用して、1 つのドリブン アトリビュートを制御することができます。また、同じドライバ アトリビュートを使用して、複数のドリブン アトリビュートを操作することもできます。そのための手順は、次の例外を除き、1 つのドライバ アトリビュートと 1 つのドリブン アトリビュートをリンクする順と同じです。