最初のレッスンでは、簡単な 2D ダイナミック流体を作成しました。3D 流体は、定義するために 2D 流体より余分なデータを必要とするので、流体が非常に複雑になる場合があります。この特別なデータがあるために、シミュレーションの全ステップでより多くの計算(ソルバ)を実行しなければならなくなり、物理計算シミュレーションの速度がかなり遅くなる可能性があります。よりメモリ消費の少ないエフェクトを得るには、データ量が少ない 2D 流体を使うか、3D の非ダイナミック エフェクトを作成します。
非ダイナミック流体エフェクトでは、流体プロパティの値が Maya 内部で定義済みで、時間が経過しても変化しません。つまり、プロパティ値を再計算する必要がありません。流体の外観は、割り当てられている特別な流体シェーダをテクスチャリングして作成します。このシェーダは流体に組み込まれているので、パフォーマンスを向上させることができます。流体エフェクトにモーションを追加する場合は、テクスチャのアトリビュートをアニメート(キーフレーミング)することができます。流体ダイナミクスの方程式を解く必要がないため、ダイナミック流体をレンダーするよりも、このタイプの流体をレンダーするほうがはるかに高速です。
このレッスンでは、3D の非ダイナミック流体を使用してクラウドの層を作成することにより、非ダイナミック流体の作成方法の基本を学習します。次の方法について学習します。
レッスンを開始する前に、 レッスンの準備の手順を実行します。