オブジェクトのアトリビュートを変更する
 
 
 

Maya ユーザ インタフェースでオブジェクトのアクションを実行するときには、Maya コマンドを使用してオブジェクトのアトリビュートを変更しています。これと同じ Maya コマンドを使用して、シーン内のオブジェクトのアトリビュートを編集できます。

move コマンドを使用するには

  1. ポリゴン立方体を選択し、スクリプト エディタに次のように入力します。
    move 3 2 1;

    ポリゴン立方体が XYZ 座標 3、2、1 に移動します。

    move コマンドは、移動アトリビュートをコマンドの指定した引数に設定します。この引数はフラグを伴わないので、コマンド引数と呼ばれます。

    コマンドをスクリプト エディタに入力したときに、コマンドの引数としてオブジェクト名が提供されていなければ、そのコマンドは現在の選択項目を対象として作用します。

  2. ポリゴン立方体を選択し、スクリプト エディタに次のように入力します。
    move -1 -2 -3 -relative;

    ポリゴン立方体は現在位置から相対的に XYZ 座標で -1、-2、-3 移動しました。

    move コマンドに relative フラグを付けると、コマンドを実行する方法が変わります。relative フラグには引数は付けません。値 -1、-2、-3 は move コマンドとともに使用するコマンド引数です。値の前にマイナス記号が付いていますが、フラグ キーワードは含まれないため、フラグとして認識されることはありません。

これは Maya インタフェースで 移動ツール(Move tool)を使用するのと同じです。

フラグを使用してジオメトリのアトリビュートを指定するには

  1. スクリプト エディタに次のように入力し、半径 2、X 方向にサブディビジョン 4 のポリゴン球体を作成します。
    polySphere -radius 2 -subdivisionsX 4;

    radius フラグにより、球体の半径の値を指定します。値 2 はradius フラグに関連付けられており、コマンド引数ではありません。

これは Maya インタフェースのポリゴン球体オプション(Polygon Sphere Options)ダイアログ内で値を指定するのと同じです。

注:フラグにはショート ネームとロング ネームがあります。どちらを使用しても、コマンドは同じように実行されます。上記コマンドは次のように入力することもできます。

polySphere -r 2 -sX 4;

ショートネームが同じフラグになるものもいくつかありますが、使用する内容が異なるため、スクリプトの実行には影響しません。たとえば、-r は move コマンドに付けると -relative フラグのショート ネームですが、sphere コマンドに付けると、-radius フラグのショート ネームになります。

  1. 球体のデフォルト名は pSphere# です。スクリプト エディタで次のように入力し、選択した球体の名前を変更します。
    rename test_Sphere;

    rename コマンドは現在選択しているオプジェクトの名前を変更します。複数のオブジェクトを選択している場合は、rename コマンドは指定した名前の末尾に数字のインデックスを付けて、すべてのオブジェクト名が固有になるように名前を変更します。

これは Maya インタフェースのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)またはチャンネル ボックス(Channel Box)でオブジェクト名を変更するのと同じです。