nCache ファイル全体を新しいシミュレーションに置き換える、あるいは nCache ファイルにある個々のキャッシュ フレームを計画的に置き換えることができます。たとえば、特定のフレームを再シミュレートして、オブジェクトの nCache ファイルのフレームと置き換えることで、キャッシュされたシミュレーションを改良できます。
シミュレーション後に、選択したオブジェクトのキャッシュが作成され、nCache の置き換えオプション(Replace nCache Options)ウィンドウまたは流体キャッシュの置き換えオプション(Replace Fluid Cache Options)ウィンドウで指定したタイム レンジでカレント キャッシュと置き換えられます。
シミュレーション後に、nCache フレームの置き換えオプション(Replace nCache Frame(s)Options)ウィンドウまたは流体キャッシュ フレームの置き換えオプション(Replace Fluid Cache Frame(s) Options)ウィンドウで指定したフレームまたはフレームの範囲のキャッシュが作成されて、指定したタイム レンジで オブジェクトのカレント キャッシュと置き換えられ、オリジナルの変更されていないキャッシュと記述ファイルのバックアップが生成されます(デフォルト名は backup#_originalCacheName)。これらは元に戻す操作に必要です。
詳細については、『流体エフェクト』マニュアルの「 nCache > キャッシュ フレームの置き換え(nCache > Replace Cache Frame)」または「 流体 nCache > キャッシュ フレームの置き換え(Fluid nCache > Replace Cache Frame)」を参照してください。
nCache フレームを置き換えると、オリジナルのキャッシュ データのバックアップ ファイルが自動的に生成され、オリジナルのキャッシュ ファイルに backup_、backup1_ などのプリフィックスが付いた名前が付けられます。nCache フレームの置き換え(Replace nCache Frames)操作を元に戻すには、生成されたバックアップ ファイルの名前をオリジナル ファイルの名前に変更する必要があります。たとえば Cape という名前の nCache への nCache フレームの置き換え操作を元に戻すには、backup_Cape.xml と backup_Cape.mc というバックアップ ファイルの名前を Cape.xml と Cape.mc に変更します。
フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)キャッシュの nCache フレームを置き換える場合、置き換えるフレームのみがバックアップされます。フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)キャッシュの nCache フレームの置き換え操作を元に戻すには、生成されたバックアップ フレーム ファイルの名前をオリジナルのフレーム ファイルの名前に変更する必要があります。たとえば CapeFrame1、CapeFrame2、CapeFrame3 という名前のフレームごとに 1 ファイル設定の nCloth キャッシュに対して nCache フレームの置き換え 操作を元に戻すには、backup_Cape.xml ファイルを Cape.xml という名前に、置き換えたバックアップ フレーム ファイル backup_CapeFrame1.mc、backup_CapeFrame2.mc、backup_CapeFrame3.mc をそれぞれ CapeFrame1.mc、CapeFrame2.mc、CapeFrame3.mc という名前に変更します。