Maya は、スクリプトの検索対象となるディレクトリのリストを維持しています。Maya は、未知のグローバル プロシージャがコールされた場合、または「ソース」コマンドが使用された場合に、このパスを検索します。
検索パスは環境変数 called MAYA_SCRIPT_PATH に格納されます。この環境変数は、プリファレンス(Preferences)が格納されている Maya.env ファイルに設定することができます。また、使用しているシステムに適した方法で設定することも可能です。
MAYA_SCRIPT_PATH に格納される値はディレクトリのリストです。このリストは、Windows ではセミコロンで、その他のプラットフォームではコロンで区切られます。たとえば、Maya.env ファイルに次のように指定することができます(Mac OS X の例)。
USER_SCRIPT_PATH = /Volumes/Sapphire/render/scenes/lego pov library/Library:/Volumes/Sapphire/render/scenes/maya/scripts
MAYA_SCRIPT_PATH=$USER_SCRIPT_PATH:$MAYA_SCRIPT_BASE/ scripts/test:$MAYA_SCRIPT_BASE/scripts/unsupported
また、MEL から直接 putenv コマンドを使用して、Maya のセッションで一時的に使用するためのスクリプト パスを設定することもできます。例:
putenv "MAYA_SCRIPT_PATH" "<explicit path>";
Maya スクリプトの検索パスはキャッシュされることに注意することが大切です。Maya は起動時、および MAYA_SCRIPT_PATH 変数が変更された場合のみ、スクリプトのパスをスキャンします。つまり、Maya の実行中に検索パス上のディレクトリにスクリプトを追加しても、このファイルが Maya により自動的に検知されることはありません。rehash MEL コマンドにより、Maya はスクリプト パスを再検索して新しいスクリプトを探します。スクリプト パスをキャッシュすることにより、Maya のパフォーマンスが向上します。特に、検索パスの一部がネットワーク ドライブに存在する場合には効果的です。
Maya が必ずスクリプトを検索する、ユーザ ディレクトリがあります。このディレクトリにスクリプトをインストールすると、Maya のスクリプト パスを変更せずに、Maya にスクリプトを見つけさせることができます。このディレクトリのロケーションはシステムによって異なりますが、次の MEL コマンドを使用して、このディレクトリがどれであるかを明らかにすることができます。
internalVar -usd