nCache > キャッシュ フレームの置き換え(nCache > Replace Cache Frame)
 
 
 

nCache フレームの置き換えオプション(Replace nCache Frames Options)ウィンドウで指定された現在選択されているオブジェクトのキャッシュ フレームを置き換えます。これにより、nCache ファイル内の個々のキャッシュ フレームを計画的に置き換えることができます。たとえば、オブジェクトの一部を特定のフレームで再シミュレートし、nCache ファイル内にあるそれらのフレームを置き換えることで、オブジェクトのキャッシュされたシミュレーションを改良できます。

nCache > キャッシュ フレームの置き換え(nCache > Replace Cache Frame)

nCache フレームの置き換えオプション(Replace nCache Frame(s) Options)ウィンドウを開きます。このウィンドウでは、現在選択されているオブジェクトのキャッシュと置き換える nCache フレームを指定できます。

注:複数のキャッシュ ノードを持つ nCloth オブジェクトの nCache フレームは置き換えられません。
カレント タイム フィールド(Current time field)

このフィールドはカレントの再生時間とフレーム番号を表示します。このフィールドは読み取り専用です。

カレント タイム(Current time)

オンにすると、現在選択されているオブジェクトのキャッシュ フレームが置き換えられ、オリジナルの変更されていないキャッシュと記述ファイルのバックアップが生成されます(デフォルトの名前は、backup#_originalCacheName)。

たとえば nCache 内のフレーム 12 を置き換える場合、このオプションを使用してフレーム 12 専用のキャッシュを作成し、選択したオブジェクトのカレント キャッシュ内のフレーム 12 を、新しく作成したキャッシュ フレームと置き換えることができます。カレント タイムはデフォルトではオンになっています。

開始/終了(Start/End)

オンにすると、フレームの置き換えの開始(Start Replace Frame)からフレームの置き換えの終了(End Replace Frame)までの範囲のフレームが、現在選択されているオブジェクトのキャッシュと置き換えられ、オリジナルの変更されていないキャッシュと記述ファイルのバックアップが生成されます(デフォルトの名前は、backup#_originalCacheName)。

たとえば nCache 内のフレーム 10 ~ 20 を置き換える場合、このオプションを使用してフレーム 10 ~ 20 のキャッシュを作成し、選択したオブジェクトのカレント キャッシュ内の該当範囲のフレームを、新しく作成したキャッシュと置き換えることができます。開始/終了はデフォルトでオフです。

評価 # フレームごと(Evaluate every # frame(s))保存 # 評価ごと(Save every # evaluation(s))

nCache の作成時、オブジェクトのシミュレーションのサンプルがフレームごとに 1 つ取得され、デフォルトで nCache に保存されます。

評価 # フレームごと(Evaluate every # frame(s))は、nCache 作成時にサンプルを取得する頻度を指定します。たとえばこの値が 2 の場合、キャッシュ タイム レンジ(Cache Time Range)の間、現在選択されているオブジェクトのシミュレーションが 1 フレームおきにキャッシュされます。

保存 # 評価ごと(Save every # evaluation(s))は、nCache 作成時に保存するサンプルを指定します。たとえばこの値が 2 の場合、評価 # フレームごと(Evaluate every # frame(s))オプションで指定したサンプルが 1 つおきに、nCache に保存されます。

nCache の作成を参照してください。

シミュレーション データに置き換え(Replace with simulation data)

これをオンにすると、置き換えるキャッシュ フレームは新しくシミュレートされたデータに置き換えられます。

バックアップ ファイルの削除(Delete backup files)

オンにすると、置き換えるキャッシュ フレームがディスク上の nCache ファイルから削除されます。この削除は永続的であり、 編集 > 元に戻す(Edit > Undo)を選択しても、Ctrl キーを押しながら z キーを押しても元に戻すことはできません。

補間なし(No interpolation)

オンにすると、オブジェクトの現在選択されているキャッシュ フレームと置き換えるフレーム間で補間は実行されません。

フレームの補間(Interpolate frames)

オンにすると、置き換えるフレームの前後のキャッシュ フレームが補間され、オブジェクトの現在選択されているキャッシュ フレームと置き換えるフレーム間のスムース トランジションが作成されます。

補間したフレームの名前変更(Rename interpolated frames)

オンにすると、オリジナルの nCache ファイルの名前が、補間したフレームの名前変更(Rename Interpolated Frames)フィールドで指定した名前に変更されます。

フレームの置き換えの開始/フレームの置き換えの終了(Start replace frame/End replace frame)

これらのフィールドでは、置き換えるキャッシュ フレーム範囲の開始フレームと終了フレームを指定できます。フレームの置き換えの開始フレームの置き換えの終了は、開始/終了(Start/End)がオンの場合だけ使用可能です。

補間フレームの範囲の開始/補間フレームの範囲の終了(Start interpolation frame range/ End interpolation frame range)

これらのフィールドでは、補間するキャッシュ フレームの範囲の開始フレームと終了フレームを指定できます。通常、補間範囲は置き換えるフレームの前に開始し、置き換えるフレームの後で終了させてください。補間フレームの範囲の開始(Start interpolation frame range)補間フレームの範囲の終了(End interpolation frame range)は、補間フレーム(Interpolation frames)がオンの場合のみに使用可能です。

イン接線(In tangent)/アウト接線(Out tangent)

これらのプルダウン メニューでは、置き換える nCache フレームのイン接線)とアウト接線)のキャッシュ補間の接線タイプを指定できます。これは、オブジェクトの置き換えたキャッシュ フレームと nCache のほかの部分の間の補間をスムースするときに便利です。

ステップ

変形は補間範囲の 1 番目のフレームから最終フレームまでステップ補間され、置き換えるフレームとのトランジションは急激になります。

関連項目