ファイナル ギャザーとアンビエント オクルージョン
 
 
 

アンビエント オクルージョンを使用する

アンビエント ライトを使用する場合、シーン内のオブジェクトが明るすぎるように見え、ジオメトリのディテールが失われることがあります。アンビエント オクルージョンは、アンビエント ライトを減算し、シャドウを追加することによって、この問題を解決します。

アンビエント オクルージョンの詳細については、『シェーディング』マニュアルの「 アンビエント オクルージョンのコンセプト」を参照してください。

ファイナル ギャザーとアンビエント オクルージョン

ファイナル ギャザーは、バウンスするライトを追加することで、ディテールをシーンに追加します。これに対し、アンビエント オクルージョンは、シャドウイングをシーンに追加することでサーフェスのディテールを表示します。

アンビエント オクルージョンを使用すると、光線はシェーディング ポイントから放出されます。一方、ファイナル ギャザーは、事前計算フェーズ時に作成された特別なファイナル ギャザー ポイントから光線を放出します。次に、ファイナル ギャザーの結果がスムースおよびフィルタされます。

アンビエント オクルージョンは半透明のオブジェクトを不透明であるかのように扱います。オクルージョン レイは、これらのオブジェクトを貫通しません。一方、ファイナル ギャザーは、トレース デプス オプションを使用して、各オブジェクトを横断すべき反射/屈折バウンスの数を決定します。

2 つのうち、アンビエント オクルージョンのほうが、特にオブジェクトにベイク処理する場合、使いやすく、組み込む費用も抑えられます。アンビエント オクルージョンは、ライトのバウンスがないので、より予想しやすくなります。オブジェクトは暗くなるだけです。ファイナル ギャザーではライトのバウンスがあるので、結果は明るくなる場合と暗くなる場合があります。