レッスン 3: nucleus 風をシミュレーションに追加する
 
 
 

Maya クラシック パーティクルのように、フィールドを使用して nParticle のモーションをアニメートし、nParticle が対象物の周囲を漂うエフェクトや、爆発、竜巻、ロケットの排気などその他のエフェクトをアニメートできます。フィールドを使用したパーティクルのチュートリアルについては、『Maya スタートアップ ガイド』 のダイナミクスのチュートリアルを参照してください。Maya クラシック パーティクルと異なる nParticle アトリビュートもありますが、nParticle でも、ダイナミクスのチュートリアルのパーティクル、エミッタ、フィールドのセクションと同じような結果が得られます。

nParticle と、Maya Nucleus ソルバで生成するダイナミックな風を使用してパーティクルのモーションに作用させることもできます。nucleus システムで生成される重力と風のフォースは、フィールドを使用して作成する Maya のダイナミック フォースとは異なります。nucleus フォースは内部的なフォースで、nucleus オブジェクトにのみ作用します。同一の nucleus ソルバに割り当てた nucleus オブジェクトは、ソルバの風と重力と同じ強度で作用されます。

レッスンのセットアップ

説明どおりにレッスンを進めるために、レッスンを開始する前に次の手順を実行します。

  1. Smoke_Simulation_3.mb という名前のシーン ファイルを開きます。

    このファイルは、Maya プロジェクトとして設定した GettingStarted ディレクトリ内にあります。

    GettingStarted/nParticles/Smoke_Simulation_3.mb

    このシーンには、作成済みのテクスチャ マッピングされたモデルが含まれています。ここに用意されている机、灰皿、煙草はすべてポリゴン メッシュです。

このレッスンでは、nucleus ソルバの風を煙に作用させ、立ち昇るときに漂うようにします。同じ nucleus ソルバに割り当てられた残りの nucleus オブジェクト(nCloth オブジェクトまたはその他の nParticle オブジェクト)も、この風のフォースの作用を受けます。

nucleus 風をシミュレーションに設定するには

  1. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nucleus1 タブを選択します。
  2. 重力と風(Gravity and Wind)セクションで、風速(Wind Speed)を 2.0 に設定します。

    風速は風のフォースと強度を定義します。値が大きいほど風速は速くなり、より顕著な効果が得られます。

  3. 風向(Wind Direction)を設定するには、次の手順を実行します。
    • 風向を X 軸方向の 1 に設定します。
    • 風向を Y 軸方向の 0 に設定します。
    • 風向を Z 軸方向の -1 に設定します。
  4. 風のノイズ(Wind Noise)を 3.0 に設定します。

    これにより、風の方向が少しランダム化します。

  5. シミュレーションを再生します。

    煙の分散範囲が広がり、机の上のスタンドに向かって漂うように見えるようになりました。

    nParticle の放出率を 150 まで上げたり、半径のスケール(Radius Scale)カラー(Color)不透明度(Opacity Scale)のランプのカーブを調整したりして、煙のシミュレーション設定の調整を続けます。

レッスンを終えて

このレッスンでは、nParticle エフェクトへの nucleus 風の追加方法を学習しました。 nucleus ソルバの風速(Wind Speed)大気の密度(Air Density)風向(Wind Direction)アトリビュートで、空中に立ち昇る煙の方向を変更します。ボリューム軸(Volume Axis)乱気流(Turbulence)、または半径(Radius)など Maya のフィールドを追加して煙の動作に作用させることもできます。

nParticle についての詳細および関連テクニックについては、Maya ヘルプを参照してください。