Python で編集フラグを使用する
 
 
 

Maya ユーザ インタフェースでオブジェクトのアクションを実行するときには、Maya コマンドを使用してオブジェクトのアトリビュートを変更しています。これと同じ Maya コマンドを使用して、シーン内のオブジェクトのアトリビュートを編集できます。

Maya コマンドの中には edit フラグを付けてオブジェクトのアトリビュートを変更できるものがあります。edit フラグは、変更するアトリビュートを指定する他のフラグと併用します。

既存のオブジェクトのアトリビュートを編集するには

  1. 次のように入力して、NURBS トーラスを作成します。
    testVarName=cmds.torus(r=1, axis=(0,1,0) )

    axis フラグはトーラスの初期方向を指定します。ジオメトリ作成コマンドは作成したオブジェクトの名前を返すため、そのオブジェクト名を変数として格納しておけば、オブジェクトを簡単に参照できます。

    注:大多数の作成コマンドは作成したオブジェクトの名前を戻り値として返します。この値を変数として格納しておけば、あとでこれを使用してオブジェクトを参照できます。この方法はユーザ インタフェース内でコントロールを参照するときに特に便利です。
  2. Python コマンドを使用してトーラスを選択解除します。
    cmds.select(deselect=True)
  3. 次のように入力して、指定した名前のトーラスの高さの比率を編集します。
    cmds.torus(testVarName,edit=True, hr=0.4)

    edit フラグに True をセットすると、コマンドは編集モードになります。編集モードでは、コマンドのカッコ内のすべてのフラグが指定したオブジェクトのアトリビュートを変更するようになります。

    注:edit フラグはコマンドの最初のフラグにする必要はありません。これは名前のある引数なので、コマンド内の位置引数より後ろであればどこにでも配置できます。